西岡良仁、終盤でも冷静な分析で世界21位を撃破「タイトな試合を乗り越えたのは自分らしい」[木下グループジャパンOP]【テニス】
西岡良仁、ジャパンOPで5年ぶりに2回戦進出
9月26日、「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)で西岡良仁(ミキハウス/世界ランク59位)が、3時間12分の激闘の末にフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同21位)を7-6(5)、3-6、7-6(5)のフルセットで下して、5年ぶりに2回戦進出。試合後には、「タイトな試合を乗り越えた」と語った。 【動画】西岡良仁、3時間12分の激闘を制して2回戦進出 マッチハイライト 3時間12分の末に今大会で5年ぶりに白星を挙げた瞬間、倒れ込んだ西岡は右足を痙攣するほど死力を尽くした戦いだった。 相手は過去6度対戦し、4連敗中のオジェ・アリアシム。今季はクレーコート大会で2敗し、「僕への勝ちパターンを掴んでいるように思っている」と西岡も警戒。その中でも「いかに主導権を握らせないかというところが試合の勝ち負けになるかなと思っていた」として、相手の嫌がるプレーを続けた。 タイブレークの末に第1セットを奪い、第2セットは左前腕の痛みもあって落とした。だが、最終セットで再びギアを入れ直して、相手をしっかり分析。 「ストローク戦をやりたくないんだなっていうのが目に見えてわかった。彼としては、(リターンを返した後に)どう組み立てるかがわからなくなっていたのでは。だから長いラリーでポイントを取られるのは嫌だったと思う。無理やりにでもネットに詰めてきているというのはそういうこと」と1ポイントが重くのしかかる試合終盤でも冷静だった。 第11ゲームでは2本のマッチポイントを握られたものの、「ああいう場面でしっかり攻めれたのは良かった」と自ら攻撃を仕掛けてポイント。ピンチをしのいでタイブレークに持ち込むと、西岡のストロークに苦しめられてきたオジェ・アリアシムに勝負所でミスが出て、ジャパン・オープンで久しぶりの勝利を手にした。 「お互いにブレークされる可能性があるゲームを耐えてのタイブレークだった。日によってはもっと差が開く可能性はあったが、今日のようなタイトな試合を乗り越えたのは自分らしいなと思います」と振り返った。2回戦では第6シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同14位)と対戦する。
Tennis Classic 編集部
【関連記事】
- 西岡良仁、3時間12分の死闘の末に世界21位を破って5年ぶり2度目の初戦突破!「よく耐えきった。自分らしい勝ち方」[木下グループジャパンOP]
- 大坂なおみ、セリーナの元コーチとタッグ「私が学びたい情報を持っている人」。今の目標は「全豪オープンでシードになること」
- 錦織圭と坂本怜の16歳差コンビは第1シードに接戦で敗れる。錦織は「この経験を生かしてほしい」と18歳坂本に期待[木下グループジャパンOP]
- 望月慎太郎、世界19位に完敗喫して初戦敗退「自分のプレーをさせてもらえなかった」[木下グループジャパンOP]
- ベレッティーニ、大会初出場初白星で2回戦へ「テニスすることの喜びや感動を感じることができている」[木下グループジャパンOP]