“デデデデッ、デデデデッ”みたいな曲など、スポーツ試合中に流れる曲が知りたい!
アメリカンフットボール(NFL)、野球(MLB)、バスケットボール(NBA)、アイスホッケー(NHL)の米4大プロスポーツをはじめとするメジャースポーツや、BMXやスケートボードなどのエクストリームスポーツ、格闘技系など、さまざまなスポーツの試合で欠かせない存在となっている音楽。選手が登場する際の応援歌やテーマ・ソングのほか、ボールデッドやインターバル、ジャッジメント(判定)で一時プレイが中断した際にも、さまざまな音楽が効果音やBGMとして使われ、音楽が会場を盛り上げるために重要な役割を果たしています。 現在行なわれているパリオリンピックなどの国際大会でも、いたるところで音楽が鳴らされていますが、そのなかには良く使われている、聴きなれた楽曲も少なくありません。 質問にあった“デデデデッ、デデデデッ”という楽曲は、おそらく1991年公開のホラー・コメディ映画『アダムス・ファミリー』のテーマ・ソング「アダムス・ファミリーのテーマ」(The Addams Family Theme)ではないでしょうか。作曲家のヴィック・ミジー(Vic Mizzy)によって書かれたユニークな楽曲で、日本ではホンダ「オデッセイ」のCMソングにも起用されました。 ちなみに、『アダムス・ファミリー』というとこの曲を思い浮かべる人が多いと思われますが、主題歌は「ユー・キャント・タッチ・ディス」「トゥー・レジット・トゥ・クィット」などを大ヒットさせ、日本ではアニメ『おぼっちゃまくん』のエンディング・テーマ「GO! GO! ハマちゃま(COUNT IT OFF)」も歌った、M.C.ハマーの「アダムス・グルーヴ」です。 そのほか、スポーツ試合にて特に多く使われることの多い定番曲では、西城秀樹のカヴァーでも親しまれているヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A.」をはじめ、“ドンドンチャ”のリズムで有名なクイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」(We Will Rock You)、『銀河鉄道999』などで知られる漫画家・松本零士が手掛けたアニメーション・ヴィデオクリップも注目されたダフト・パンクの「ワン・モア・タイム」(One More Time)、アサヒ「ウィルキンソン」をはじめとする数々のCMや番組BGMなどで用いられている、“レニクラ”ことレニー・クラヴィッツの「自由への疾走」(Are You Gonna Go My Way)、お笑い芸人のなかやまきんに君がパフォーマンスの際に長年使っていることでも知られるボン・ジョヴィの「イッツ・マイ・ライフ」(It's My Life)や「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」(Livin' on a Prayer)、特に国内外のサッカーのチャントとしてやアメリカンフットボールで歌われることが多いホワイト・ストライプスの「セヴン・ネイション・アーミー」、“パーティピーポー”御用達ともいえるLMFAOがリル・ジョンをフィーチャーした「ショッツ」(Shots)、ダウンロードシングルとディスクの合計セールスが2,000万枚超と“史上最も売れた曲”の一つとされているマーク・ロンソンがブルーノ・マーズをヴォーカルに迎えた「アップタウン・ファンク」(Uptown Funk)、全米・全英を含む世界のチャートで週間・年間1位を記録し、“Billboard Hot 100史上最も成功した曲”やSpotifyにて20億ストリーミングに最速で到達し、最も多くストリーミングされるなどの快挙を次々と達成したザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」(Blinding Lights)などが挙げられます。 パリオリンピックの熱戦とともに、ちょっとしたブレイクで流れる音楽にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか。 (写真は、1991年公開のアメリカ映画『アダムス・ファミリー』)