ササの葉に白い湯気、邪を除く 1年の安全祈る探湯神事 三重・伊賀
三重県伊賀市白樫の岡八幡宮で8日、探湯(くがたち)神事があり、境内に祈りのこもった湯気が立ち上った。 境内では直径約30センチの鉄釜の下でまきが燃やされ、釜の湯が煮えたぎった。大井貞夫宮司(89)が両手に1年の月数にあたる12本ずつのササの束を持ち、熱湯に差し入れ、引き上げると、ササの葉は白い湯気を引いた。大井宮司は両手を大きく広げて舞い、湯気は広がり、ササの葉から滴が散った。滴は邪を除くという。 同神社の8日恒例の湯立ての神事。大井宮司は「昨年は災害がところどころであった。今年は安全であるように、立派で良い1年にと祈りました」と話していた。【大西康裕】