富永啓生「日本代表のスタイルに似ている」エキシビット10契約のNBAペイサーズでの活躍に意気込み
バスケットボール男子の国際強化試合は5日、東京・有明アリーナで行われ、パリ五輪に出場する日本は韓国に84―85で惜敗した。NBAのペーサーズと開幕前のキャンプ参加を想定した「エキシビット10」契約を結んだ富永啓生(23)は「第一歩。これからが本当のチャレンジの始まり」と話した。 この日の富永は得意の3点シュートを警戒されて、6点止まり。ただ、夢のNBA入りへ前進する朗報が届いた。キャンプ参加後、シーズン開幕までにNBAと下部のGリーグを行き来することができる「ツーウエー契約」に切り替えることが可能となる。今春に米ネブラスカ大を卒業した富永は「大きなチャレンジになる。楽しみでいっぱい」と声を弾ませた。 これまで渡辺雄太がこの契約からNBAの本契約まで”下克上”を果たしており、「彼の経験もいろいろ聞きつつ」相談したという。ペイサーズは昨季カンファレンス決勝敗退の強豪で、富永は印象について「ここ(日本代表)のバスケットスタイルに似ているので、その部分で自分にもフィットするんじゃないかと思う」と語った。 富永は愛知・桜丘高から米レンジャー短大に進学、2021年にネブラスカ大に編入した。3点シュートが得意で”和製カリー”とも呼ばれ、全米大学選手権(NCAAトーナメント)出場にも貢献した。6月下旬のドラフトでは指名がなかったが、夢舞台へのチャンスをつかみ、「ほかにもオファーがあって少し悩んだけど、これからは自分でどれだけアピールできるかになってくる」と言葉に力を込めた。
中日スポーツ