量産バイクでは最大排気量を持つ、名門トライアンフの最新モデル「ロケット3ストーム」シリーズの存在感
新型モデルの価格(税込み)は、ロケット3ストームRが298万9000円、ロケット3ストームGTが305万9000円と、いずれも300万円前後。排気量だけでなく、車体価格も4輪車並みだ。だが、国産車で最大排気量のゴールドウイング ツアーは、価格(税込み)346万5000円とさらに高い。先述したとおり、ロケット3ストームの排気量は、ゴールドウイング ツアーより軽自動車1台ぶんほど大きく、輸入車であることも考慮すると、比較的リーズナブルなのかもしれない。
■従来モデルも継続販売 なお、国内販売を手がけるトライアンフ モーターサイクルズ ジャパンでは、従来モデルも継続販売しており、価格(税込み)は、ロケット3Rで282万5000円~288万5000円、ロケット3GTで289万5000円~295万5000円だ(いずれもカラーで異なる)。新型と比べ、最高出力や最大トルクはやや落ちる従来モデルだが、そのインパクト感満点なスタイルなどは変わらない。 差額は、RとGTのどちらも10万4000円~16万4000円だから、予算によっては、従来モデルでも十分に選択肢に入るといえるだろう。
いずれにしろ、規定外ともいえる存在感という意味では、世界的にもかなり突出しているといえるのが、ロケット3・シリーズ。とくに趣味としてバイクを愛し、休日のツーリングだけでなく、スタイルにも個性を求めるライダーには、最適なモデルの1台ではないだろうか。
平塚 直樹 :ライター&エディター