〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉のフリードット

黒ダウンに黒デニムといった冬のアメカジスタイルに合わせるシューズはどうしてる？ 定番は白や黒のスニーカーになるけど、それだけでは子供っぽく見える恐れも。やはりカジュアルな着こなしでも大人らしい貫禄は備えておきたい。そこでご紹介したいのが、〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉のフリードット。ご覧のように、ストリートスタイルでどこかレトロな雰囲気を漂わせる1足。さらにウェルトに沿って配されたラバースタッズが高級感を醸し出していて、まさに大人好み。こちらが簡単に冬のアメカジスタイルを格上げできそうだ。 スケートシューズライクなディテールとレトロなバッシュの要素がマッチし、旬のハイストリートな印象も受けるフリードット。最大の特徴はやはり〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉の代名詞ともなっている“スタッズ”。ローマのパラッツォ宮殿の壁面装飾に着想を得たアイコニックなスタッズは、ドレスなスタイルと相まって、ロックなイメージも醸し出している。

ブラック。フリードット カーフスキン ロートップスニーカー13万2000円（ヴァレンティノ ガラヴァーニ／ヴァレンティノ インフォメーションデスク）

このスタッズの歴史は古く、生みの親は現クリエイティブ ディレクターを務めるピエールパオロ・ピッチョーリ。2010年の秋冬コレクションのランウェイでデビューしたスタッズは、メゾンやモード界の新時代を告げ、エレガンスの新定義まで発案してしまったといわれている。 ウェルトに沿ってあしらわれたトーンオントーンのスタッズは、洗練された佇まいに控えめながらも存在感のあるアクセントをプラス。また上質なカーフレザーを使用したアッパーのサイドとソールのかかと部分には〈ヴァレンティノ カラヴァ―ニ〉のシグネチャーを同色で配している。 カラーはブラック、ホワイト、ホワイト／パステルグレーの3色展開。控えめにあしらわれたスタッズは、足元で静かに主張すること間違いなし。ただし、着こなしの印象を個性的に変えてしまうデザインではないのでご安心を。デニム、スウェットパンツなどカジュアルはもちろん、スラックスなどきちんと感のあるパンツにも対応してくれるので、コーデの幅を広げる意味でも是非一足いかが？