山形で「即身仏」4体をお参りし、プレゼントをもらう「集印めぐり」開催中
民の苦しみを救おうとした即身仏たち
住職によると、鶴岡市内の湯殿山(ゆどのさん)で修行した僧のみが即身仏と認められる。即身仏が、鶴岡市を中心とした山形県、新潟県に多いのもそのためだ。即身仏は「祈る仏」と呼ばれ、民の苦しみを救うため、自らの身を挺して祈り、断食死した上人達だという。例えば、瀧水寺大日坊に安置されている真如海上人は、天明3年(1783年)に浅間山が大爆発し、天明の大飢饉(ききん)に苦しむ民衆を救おうと、96歳で即身仏となった。 観光協会は、「集印めぐりを通じて、即身仏になられた気持ちに手を合わせていただくとともに、それぞれの上人が成し遂げてきた事業など様々なお話を各寺院で聞いていただく機会を創出することで、湯殿山信仰に対する理解を深めていただき、鶴岡市全域への誘客を推進したい」としている。11月3日まで開催。問い合わせは、あさひむら観光協会 0235(53)3411まで。(中野宏一/THE EAST TIMES)