不調を招く前に改善!【サイレント歯ぎしり】3つのお悩みをプロが解決!
音もなく忍び寄り、気づかぬうちに歯や顔、体に影響を及ぼす悪しき習慣『サイレント歯ぎしり』。朝起きて、あごの疲れや肩こりを感じている人は要注意! 今回は治療や改善法について、プロに聞きました! 〈画像〉サイレント歯ぎしり予防のための「自分でできるほぐしケア」
お話を伺ったのは……
三木尚子先生 歯科医師 三木尚子先生 駿河台・デンタルオフィス院長。歯が大好きな歯科医として、歯の正しい知識を広めるためにSNSで積極的に情報を発信中。YouTube:なおこ先生@歯医者
サイレント歯ぎしりQ&A
セルフケアをしても症状がとれないときは、歯科に相談するのがいちばん! これまで歯ぎしりに悩む多くの患者を診てきた歯科医師・三木先生が読者の悩みにズバッと回答!
Q 歯科ではどんな治療をするの?
A 歯の状態を見て、治療法を相談します 三木尚子先生 サイレント歯ぎしりは人によってその強さも力を入れている場所も違います。そこで歯の状態を診て、ひとりひとりに合った治療法を提案します。根本原因はストレスですから、ストレス発散を心がけながら、根気よく歯科的治療も続けましょう 【主な治療法】 ◆マウスピース 最もオーソドックスな治療法。就寝中にマウスピースを入れることで上下の歯のクッションになり、歯をギュッと嚙むことを防ぐと同時に歯が削れるのを防ぐ。 ◆嚙み合わせの調整 嚙み合わせの不良もストレスになり、歯ぎしりが起きる原因に。嚙み合わせが治るだけで、歯ぎしりが止まる場合もあるので定期的にチェックするのがおすすめ。
Q 歯ぎしりや食いしばりはどこに相談すべき?
A 口腔内のことはまず歯科に相談しよう 三木尚子先生 歯に問題が起きているかどうかわからなくても、歯ぎしりや食いしばりなど、口腔内の悩みはまず歯科に相談しましょう。歯ぎしりの場合、自覚はなくても嚙み続けている影響で歯が欠けたり、嚙み合わせが悪くなることも少なくありません
Q サイレント歯ぎしりをなくすのに寝る前にやるべきことは?
A 心と体をリラックスさせる行動を! 三木尚子先生 ストレスが強い人ほど、サイレント歯ぎしりはひどくなります。そこで夜寝る前に、ゆっくりお茶を一杯飲んでほっとする、スマホを見ながら寝落ちしないなど、寝ている間にストレスを持ち越さない工夫をひとつでも取り入れてみましょう イラスト/大窪史乃 取材・文・構成/山本美和 Edited by 野崎 未来
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