「正直、今までで一番緊張した」殊勲者の染野唯月が振り返る“劇的PK”
「あの場面で蹴らなかったら…」
2023年12月2日に開催された昇格プレーオフ決勝は、清水と引き分けた東京VがJ1昇格という結果に終わった。 【PHOTO】16年ぶりのJ1昇格!国立で選手を後押しし続けた東京ヴェルディサポーターを特集!(Part1) 0-1で迎えた後半のアディショナルタイム、絶体絶命の状況で大きな仕事をやってのけたのが東京Vの染野だ。ドリブル突破からファウルされてPKを得ると、大観衆が見守る中、それを自ら蹴り込んで劇的な形で歓喜をもたらしたのである。 試合後、染野はPKについて次のように振り返っていた。 「あの場面で蹴らなかったらフォワードとして気持ち良くなかった。点を取りたい気持ちが何より強かったので、自分が蹴りました」 本人曰く「緊張していましたが、焦りはなく、思っていたところに蹴れた。良いところに飛んでくれたなと」。 昇格プレーオフ決勝という大舞台、しかも後半のアディショナルタイムでのPK、蹴る瞬間はどんな心境だったのか。 「正直、今までで一番緊張したのかなと」 殊勲者の染野は少し笑顔を見せてそう言った。固唾を呑む状況下でPKを堂々と決める。自らの成長を促すうえで、大きな、大きなゴールになるはずだ。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)