弁護士の八代英輝氏（写真・時事通信）

　ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者の違法賭博問題をめぐる騒動。4月11日には、米連邦捜査局が、水原容疑者を銀行詐欺容疑で起訴したことを発表し、新たな展開に突入している。 【そらこんな顔なるわ】インタビューで水原氏が見せていた“表情” 　今回の発表では、水原容疑者は大谷の口座から胴元側に1600万ドル（約24億5000万円）以上を不正に送金したことが明らかになった。水原氏は送金のため、口座設定を変更したり、大谷を装って銀行に電話したりした疑いもかけられているという。大谷が記者会見で語った「彼が僕の口座からお金を盗んで、みんなに嘘をついていた」という発言が、裏づけられた格好だ。 　12日の『ひるおび！』（TBS系）で、国際弁護士の八代英輝氏は、連邦捜査局が「大谷は被害者とみなされる」と言及したことについて、「言及するのは異例なことだと思いますし、大谷さんが捜査に非常に協力的だったということ。いろんな疑惑がありましたが、検察は大谷さんが関与していないと思っている、それは証拠が裏づけているということです」とコメントしている。 　だが現在、SNSでは八代氏への非難が噴出している。というのも、騒動当初から現在に至るまで、八代氏のスタンスは徐々に変化していったからだ。 《水原氏の証言が変わった時、大谷は口裏合わせたのでは？と言ってた八代弁護士。見事なまでの手のひら返しですな….》 《恵さんも大谷さんに疑惑がある様に発言してたし八代弁護士は完全に大谷さん肩代わり説を唱えてましたが……何か言う事ないんですかね？》 《八代弁護士もひるおびで大谷翔平選手の事を犯罪者扱いしてたのに謝罪とかしないんだね！本当に最低な人間だと思うよ！軽蔑するよ！》 　実際、3月25日の『ひるおび！』で、八代氏は「大谷が借金を肩代わりしてくれた」と語った水原氏の証言が、途中でひるがえったことに言及。「最初の内容どおりだったら、大谷さんの処分もたいしたものじゃない。2人の関係性からいって、2人で合意して送金したのが普通、自然だと思う」と私見を語った。 「ただ、ドジャースの危機管理チームと、大谷さんの弁護団チームが、それじゃまずいと考えたんでしょう。水原さんが当初、しゃべったまんまでは、無傷じゃすまないかもしれない。修正する必要があるということで、水原さんのインタビューが嘘だったことになる」とも発言している。つまり、大谷は送金に合意しており、大谷チームがそれを隠すため、水原氏がインタビューでの証言をひるがえした、と解釈していたことになる。 　だが、大谷の記者会見や、米国でのさまざまな報道が出てくるにつれ、八代氏の語る内容は変わっていった。4月11日には、水原氏が大谷に送金したことがバレないよう、口座設定を変更した証拠を当局がつかんでいるとの報道が番組で取り上げられた。その際、八代氏は送金方法について「最大の謎」と首をひねりながらも、「大谷さんが（会見で）はっきりと言われたことを、証拠が裏づけてきている」と述べている。 　事実関係が明らかになっていない段階でのコメントには、むずかしい立ち回りが求められる。八代氏としても、水原氏がこれほどの嘘をつくとは、予想外だったのだろうか。