神戸少年鑑別所の入所者ら44人食中毒 阪神間6市の施設・事業所で 尼崎の飲食業者の弁当が原因
神戸少年鑑別所は8日、兵庫県尼崎市大庄北2の飲食業「一栄給食」が製造した弁当を食べた入所者の10代の男女7人が、下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えたと発表した。尼崎市保健所の調査の結果、神戸や尼崎など6市の施設・事業所で弁当を食べた計44人と調理従事者1人に同様の症状があり、弁当が原因の食中毒事件と断定。同保健所は同社を8日から3日間の営業停止処分とした。 【写真】絶対食べちゃだめな魚「ソウシハギ」誤って販売 44人は10~60代で、いずれも軽症とみられる。 同保健所によると、弁当は今月5、6日に同社で製造され、同鑑別所を含め神戸、尼崎、西宮、芦屋、伊丹、宝塚の6市にある福祉施設や事業所などに提供された。 7日午前10時半ごろ、尼崎市内の福祉施設から「系列施設の利用者11人に下痢や嘔吐などの症状がある」と通報があった。その後、神戸市保健所や同鑑別所からも連絡があり、弁当の配達先や調理従事者を調査していた。(広畑千春)