18歳・尾西桜が初の日本一 目標は「藤波朱理さんとロス五輪へ」 全日本レスリング
レスリングの全日本選手権第3日は21日、東京・代々木第二体育館で男女9階級が行われ、女子は59キロ級で18歳の尾西桜(日体大)が初優勝を果たした。 劣勢からの逆転勝ちに、18歳は両拳を突き上げた。9月のU-20(20歳以下)世界選手権で女子59キロ級を制した尾西が、同級で初の日本一に輝いた。決勝は序盤にリードを許しながら、最後はフォール勝ち。「練習のまま本能で戦えた。素直に、本当にうれしい」と笑顔がはじけた。 福岡県筑紫野市出身。3歳で競技を始め、今春、強豪の日体大へ進学した。憧れだったパリ五輪女子53キロ級金メダルの藤波朱理らと汗を流し、5月の明治杯全日本選抜選手権も優勝。心技体で成長を遂げてきた。 2028年ロサンゼルス五輪は62キロ級で挑戦する見込み。「大きな目標は朱理さんと一緒に五輪に行くこと」と話すホープは、この優勝でアジア選手権の切符もつかんだ。育成年代での世界一にも満足できなかったといい、「早くシニアの舞台で戦いたい」と次なる戦いに胸をたかぶららせた。(川峯千尋)