【特集|オイシックス】 初のプロ野球2軍リーグに参入:オイシックス池田社長に聞く!今季4つの目標を総括【新潟】
今季からプロ野球2軍リーグに参加した「オイシックス新潟アルビレックスBC」。NPB球団とのシーズンを初めて戦い抜いたオイシックス。今回は、球団社長と共に今シーズンの目標の達成度を振り返り、激動の1年を総括しました。 【動画】【特集|オイシックス】 初のプロ野球2軍リーグに参入:オイシックス池田社長に聞く!今季4つの目標を総括【新潟】 ■大石悠貴アナウンサー 「本当にまず一年間お疲れ様でした。ありがとうございました。」 ■オイシックス 池田拓史社長 「怒涛のような半年を駆け抜けてきて、いろいろ不慣れな対応もみんなそれぞれやってきたので大変だったと思いますし、それぞれのメンバーに苦労をかけながら駆け抜けてきた。」 オイシックスの池田拓史球団社長。この一年間は、まさに“怒涛”という言葉がふさわしい期間でした。 17年間戦ったBCリーグから、よりハイレベルなプロ野球2軍リーグへの挑戦。大手宅配サービスの『オイシックス・ラ・大地』と資本提携を結ぶと、日本ハムで活躍した陽岱鋼や元阪神の髙山俊など、NPB経験者を中心に戦力補強に成功。満を持して、新たなスタートラインに立ちました。 迎えたホーム開幕戦。見せ場は作ったものの、惜しくも引き分けに。その後、NPBの高い壁に跳ね返され、終わってみれば結果は最下位。しかし、シーズンが進むにつれて、劇的な展開でファンを魅了する試合も増えました。 約860人が詰めかけたホーム最終戦ー ■オイシックス 藤原大智主将 「サポーターの皆様にはどんな時も熱い熱いご声援を頂き、僕たちの背中を押し続けてくれたこと、この場をお借りして選手一同感謝申し上げます。本当にありがとうございました。」 ■オイシックス 橋上秀樹監督 「いつの日か、イースタンリーグで他のチーム以上に勝って優勝できるようなチームになっていくと思う。」 BCリーグ時代同様、ファンに寄り添い、走り抜いた一年間。実は、NPB球団との戦いに臨もうとしていたシーズン前、池田社長は4つの目標を掲げていました。 1つ目が【安定的な球団経営】。 球団は去年まで12期連続で黒字経営を達成。しかし、今シーズンはプロ野球2軍リーグに参加するにあたり、運営費としてこれまでの2億円から3倍となる、6億円の資金が必要と試算されていました。現在の見通しについて聞くと… ■オイシックス 池田拓史社長 「ある程度シミュレーションはしていたが、いざ始まってみると思った以上にかかってしまう部分がある。例えば、選手の遠征の段取り・ホテルの手配・食事の手配・クリーニング野球用具の運搬とか、本当に色々出てきて大変だなというのが偽らざる実感。」 「次年度以降も安定的な球団経営ができるような土台を、(決算期の)12月いっぱいかけて作れればと思ってもがいている。」 続いて、2つ目の目標【勝率4割を目標にしたチーム作り】。 今シーズンの勝率は126試合を戦って、3割4分2厘。リーグ最下位に沈み、目標の勝率4割達成とはなりませんでした。しかし、池田社長は手ごたえを感じています。 ■オイシックス 池田拓史社長 「目標としている4割には届かなかったが、想像以上に大健闘してくれたのかなというのが率直な感想。」 その理由が、ホームでの勝率です。ホーム戦だけをみると33勝28敗3分けで、勝率は5割を超えています。 ■オイシックス 池田拓史社長 「まずはホームゲームでご覧になることがほとんどなので、一試合でも勝ち試合を見たいという中で、5つ貯金を作ったということは非常に大きな成果。大声援がまた選手を発奮させて、選手もよりモチベーション高く試合に臨んで良い循環が見られた。」 3つ目の目標は【ホーム1試合平均ファーム・リーグ最多観客動員】。 今シーズン・イースタンリーグでは、巨人・日本ハムに次ぐ3番目、2軍全体では14チーム中5番目という観客数でした。目標には届かなかったものの、リーグでも存在感を示すほどスタジアムにファンを呼び込んだ要因となったのが… ■オイシックス 池田拓史社長 「オイシックス・ラ・大地との共同経営になったからこそ、実現できたことであることは間違いない。」 オイシックス・ラ・大地のサポートです。特に『日本一おいしい球団』を掲げ、力を入れたスタジアムグルメは、新潟の食材をふんだんに使用。グルメを楽しみに、スタジアムに訪れる人も増えました。さらに、多彩なイベントを次々と企画。試合以外の部分でも、ファン・サポーターに楽しんでもらう工夫を、時には選手を巻き込んで実行していきました。 ■オイシックス 池田拓史社長 「BCリーグ時代から伝統としてやってきたイベントの中で残すべきものは残しつつ、新たな要素を取り入れてやってきた部分が多かった。」 最後に、4つ目の目標【移籍&ドラフト合わせてNPB球団へ5人以上輩出】。 今シーズン、10人の元NPBの選手がプレーしたオイシックス。しかし、シーズン中のNPB復帰は叶いませんでした。それでも、10月行われるドラフト会議では、イースタンリーグで首位打者を獲得した知念大成。セーブ王の上村知輝、奪三振王の下川隼佑など、2軍の舞台で結果を残し、NPBからも注目される選手が複数います。 ■オイシックス 池田拓史社長 「これまで一年間でドラフトの指名は2名がマックスだったが、一年間終わった時に3名・4名コンスタントに出ていく球団になれば、ここでチャレンジしたいという選手のレベルも年々上がっていくことが期待できるので、ドキドキしながら10月下旬のドラフトは関係者が待っている。」 高い目標に果敢に挑んだ初年度。この経験を勝負の2年目へつなげることが大事だと池田社長は話します。 ■オイシックス 池田拓史社長 「より上を目指せたかなという気持ちもあるが、確かな手ごたえを感じられる部分もあったので、どこまでできるか分からないがベストを尽くして、2年目以降良いものをお見せできるように頑張りたいと思う。」 ■大石悠貴アナウンサー 「個人的には十分楽しませてもらったが、来年以降も期待してよろしいでしょうか?」 ■オイシックス 池田拓史社長 「はい、期待に応えられるように頑張りたい。サポーターの皆さんの一人一人の声援が何よりの力になるのは間違いないので、みなさんに足を運んでもらって温かい熱いご声援をしてもらうことが、チームの成長につながるのでぜひお願いしたい。」