【陸上】利藤野乃花が現役引退「最高に楽しい17年間の陸上生活でした」走幅跳から七種競技まで種目転向し活躍
女子七種競技の利藤野乃花(わらべや日洋)が現役引退を自身のSNSで明かし、「17年間の陸上生活を終えました」と記した。 「できないことができるようになる喜び」利藤野乃花が綴ったSNSのメッセージはこちら! 1995年生まれの29歳は、キャリアの中でいくつも種目をトランスファーしながら成長してきた選手である。 東京・八王子由井中では3年時に走幅跳で全中に出場。白梅学園高ではスプリントで力を伸ばし、2年時のインターハイでは4×400mリレーでチームの2位に貢献している。 東学大ではロングスプリントと走幅跳の2種目に取り組み、400mでは1年時から関東インカレで3年連続入賞。走幅跳では2年時に日本選手権で6位に入賞した。 卒業後はわらびや日洋に所属するとともに、ハードルに転向。2年目の全日本実業団対抗選手権では400mハードルで7位に食い込む。 さらに、2020年からは七種競技に取り組むと、同年の日本選手権混成でいきなり6位に入賞。翌21年には5364点で3位を占めた。23年の日本選手権でも8位に入っている。今年10月に行われた中京大土曜競技会が最後の試合となり、4685点で締めくくった。 自己ベストは七種競技5364点、走幅跳6m11、400m55秒18、400mハードル60秒13など。 利藤は「そんなに甘い世界ではないとわかっていながらも、新しいことに挑戦する楽しさと、自分の不器用さを伸び代と信じて疑わない気持ちでここまで続けて来れました。『できないことができるようになる喜び』、単純だけど、これが私の競技を続ける原動力でした」と綴り、「最高に楽しい17年間の陸上生活でした。大満足」と締めくくった。
月陸編集部