呉釗燮外相、台湾海峡で衝突あれば「世界経済に深刻な打撃」エストニアで講演
(台北中央社)バルト3国を歴訪中の呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は8日、エストニアのシンクタンクで講演した。世界の海上輸送の約50%が台湾海峡を通過し、60%を超える半導体が台湾で製造されているとし、台湾海峡で衝突が発生した場合、世界経済は深刻な打撃を受けるだろうと述べた。 エストニアのシンクタンク、国際防衛安全保障センター(ICDS)から招待を受け、講演は「台湾とエストニア:平和と民主主義のパートナー」と題して行われた。 呉氏はまた、国際社会が台湾海峡の現状に目を向け続けることが、中国が台湾に対して武力行使をする可能性を下げる助けになると訴えた。 外交部(外務省)によれば、呉氏は6日から12日にかけてバルト3国を歴訪中。7日にはラトビアのシンクタンクで講演した他、リトアニアで開催される民主主義をテーマとしたフォーラムにも出席する。台湾がバルト3国の人々と同様に自由と民主主義の信念を堅持していることや、全体主義への対抗に尽力する決意を伝えるとしている。 (游凱翔/編集:田中宏樹)