悪夢のような一週間を過ごしたインテル インザーギ「失望から学ぶ必要がある」
首位独走も立て直しが急務
セリエA第29節でインテルはナポリと対戦し、1-1の引き分けに終わった。43分にはマッテオ・ダルミアンが先制点を挙げたが、81分にCKからファーポストにいたファン・ジェズスがフリーとなり、流し込まれた。チャンピオンズリーグラウンド16ではアトレティコ・マドリードにPK戦で敗れ、今節では引き分けと勝ち星から見放された一週間となってしまった。 監督のシモーネ・インザーギは、試合後『DAZN』からのインタビューで次のように語った。 「前年度のイタリア王者ナポリのクオリティーは非常に高いものだったが、残念ながらナイーブなミスで勝利を逃してしまった。それでも(リーグ戦)10連勝後の引き分けと考えれば、悪い結果ではないだろう」 「私たちは、カレンダーの上ではとてもタフな1週間を過ごした。木曜日の午前5時半にマドリードから帰宅し、この試合の準備に1日半しか費やせなかったのだから」 また、CL敗退でファンのリアクションが心配されていたが、インテルファンは花火と「Proud of you」と書かれた巨大な横断幕でチームバスを出迎えた。そのことに対してインザーギはファンに向けて感謝の言葉を口にした。 「スタジアムでの歓迎に鳥肌が立ったし、勝利を彼らに捧げたかった。試合終了のホイッスルが鳴ったとき、私たちは彼らに敬意を表しに行った。この試合は、毎週新しいことを学べることを証明している。あれだけ多くの選手を交代させた後、誰がファン・ジェズスをマークすべきかということで混乱が生じたのだと思う。我々はそこから学ぶだろう」 ACミランとの勝ち点差は残り9試合で14ポイントに縮まったものの、インテルのセリエA首位は揺るがない。CLは敗退してしまったが「私たちはヨーロッパの舞台(CL)でのプレイを続けたかったが、アトレティコ・マドリードに先を越されてしまった。非常に残念だが、学ぶべき瞬間だ」と前を向くことを強調した。 インテルは現在の勝ち点76で、リーグ戦優勝はほぼ確実なものとみられている。インテルの今後の目標は、リーグ戦残り9試合すべてに勝利し、ユヴェントスが13-14シーズンに打ち立てた勝ち点102という歴代最高記録を更新することと、守護神ヤン・ゾマーが残り9試合中5試合以上をクリーンシートに抑えることで、ユヴェントスのジャンルイジ・ブッフォンらが持つシーズン最多クリーンシート記録21を超えることにある。それらの記録を更新するためにも、チームの立て直しは急務と言えるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部