ドライバーショットを放つ木下稜介

　「男子ゴルフ・ミズノ・オープン・第２日」（２４日、ＪＦＥ瀬戸内海ＧＣ＝パー７２） 　１６位から出た木下稜介（３２）＝ハートランド＝が６バーディー、ボギーなしの６６で回り、通算９アンダーの暫定２位に浮上した。 　仲の良い“共演者”の上に立ち、木下は上機嫌な笑顔を浮かべた。初日にはなかったリンクス特有の強風に苦しむ選手が多い中、一人破格の６６。ともに『堀川未来夢チャンネル』のレギュラー出演者で順位を追い越された阿久津は、スコアカード提出所前で顔を合わせるなり「マジで脱帽です」と苦笑いを浮かべた。 　風に逆らわず、うまく付き合った一日だった。ドローヒッターなだけに、左からの風にショットがつかまって曲がった初日の反省を生かし、この日はフェードも打ち分けた。バーディーを奪った２、６番はまさに、そのマネジメントが的中した。 　海外メジャー初出場だった２１年全英オープンの経験が生きる。「やっぱり向こうの風は日本より重かった。風の種類や影響の受け方も日本とは全く違う」。元々、海外志向の高い選手。２０日の全米オープン日本地区予選会はプレーオフも含めて１日３９ホールを回ったが、惜しくも本戦出場権を得られなかった。それだけに、今大会上位３人が得られる３年ぶりの全英切符には力は入る。 　午前組のホールアウト時点では単独首位に立ったが、午後組がスタートすると、堀川が連続バーディー発進ですぐさま初日の首位を取り返した。「風が強ければ強いほど、彼も強さを発揮する選手。最終日、一緒に優勝争いができればすごく楽しいと思う」と木下。同じく上位で戦う阿久津も含めて、“ＹｏｕＴｕｂｅｒ”たちが今大会を盛り上げる。