【訃報】伝説の自動車デザイナー マルチェロ・ガンディーニ氏、85歳で逝去
自動車デザインに多大な影響を与えた巨匠
数多くのスーパーカーを手掛けてきたイタリアの自動車デザイナー、マルチェロ・ガンディーニ氏が3月13日、85歳で亡くなった。 【写真】世界に名を残したガンデーニ氏の伝説的スーパーカー【ランボルギーニ・ミウラを写真で見る】 (42枚) トリノ出身のガンディーニ氏は、1960年代半ばに著名なデザイン会社ベルトーネに在籍し、ランボルギーニ・ミウラ、ランチア・ストラトス、フェラーリ308/GT4などのデザインを担当し、名を馳せた。 代表作と言えるランボルギーニ・カウンタックは、空力を考慮したウェッジシェイプのシルエットが特徴で、1970年代から1980年代にかけての自動車デザインの象徴となり、現在でも大きな影響力を持っている。 ガンディーニ氏が手がけたのは、少量生産のスーパーカーにとどまらない。初代BMW 5シリーズ、初代フォルクスワーゲン・ポロ、フィアット132、ルノー5ターボ、シトロエンBXなど、数多くの人気車種を生んだ。 また、ブガッティEB110やランボルギーニ・ディアブロのコンセプトも、同氏の手によるものだった。 ベルトーネ退社後の1990年代には、より丸みを帯びた奇抜なデザインを次々と発表し、日産やプロドゥアなどのメーカーにも携わった。
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)