謎のあやかし“火車”の登場で葵らが大ピンチに…ホラー展開からの泣けるラストにも「良いお話だった」と絶賛の第3話<百千さん家のあやかし王子>
テレビアニメ「百千さん家のあやかし王子」(毎週金曜深夜0:00-0:30、TOKYO MXほか/ABEMA・Huluほかで配信)の第3話が1月19日(金)に放送された。今回のキーワードは“友達”。ひまりの学校の浮遊霊が百千家に入り込むホラー展開となるも、予想外な感動のラストが待ち受けていた。また、鵺の“トモダチ”を名乗る謎のあやかし・火車にも注目が集まっている。 【写真】 女装した葵に混乱して頬を赤らめるひまり ■「百千さん家のあやかし王子」とは 本作は、漫画雑誌「ASUKA」(KADOKAWA)にて、2013年から2019年にかけて連載され、累計発行部数110万部以上、10言語で翻訳・出版されるなど海外でも人気を集めている硝音あやによる漫画が原作。亡き両親の遺言状により、山奥の日本家屋を相続することになったヒロイン・百千ひまり(CV:川井田夏海)と、そこに住み着くあやかしたちとの生活が描かれる。 2015年には実写舞台化もされ好評を得た“あやかし系和風ファンタジー”がこの度、満を持してアニメ化された。「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ」のボブ白旗が監督を務め、「うちの会社の小さい先輩の話」の蒼樹靖子がシリーズ構成を担当。アニメーション制作はドライブが担当する。 ■美少年3人がまさかの女装! 「必ず葵をこの家から追い出してやるんだから!」 百千家の“御守様”である葵が外の世界に出られる方法を探し出すと決めたひまり。葵、紫(CV:立花慎之介)、伊勢(CV:小野友樹)との新たな生活がスタートし、転校先の学校にも通い始める。初日は緊張気味のひまりだったが、前回、葵のことで相談に乗ってくれた那智(CV:羽多野渉)が担任で一安心。クラスの雰囲気も良く、すぐに友達ができた。 さっそく4人の友達が近所で化け物屋敷と噂される百千家に興味を持ち、遊びに来ることに。血の繋がらない異性と同居していることがバレたらまずいと思ったひまりは、葵たちに協力を求める。 すると何を思ったのか、ひまりの友達の前にまさかの“女装”で現れた3人。ひまりの姉として振る舞う彼らの姿に思わず笑ってしまった。それにしても変装のクオリティーは高く、男性には見えない。男女問わずうっとりしてしまうような、見目麗しい中性的なキャラクターが本作の魅力の一つ。アニメ化で色彩がつき、その魅力がより際立っているように思う。 ■葵 VS 火車の迫力満載のバトル勃発 そんなのほほんとした空気が、ひまりを別室に呼び出した葵の一言で一変。ひまりの友達の中にすでに死んでいる人がいるというのだ。その人はおそらく学校にいた浮遊霊だが、妖力が充満する百千家に“客”として入ったことで、あやかしに変化しつつあるという。 ただでさえ、寒いこの時期に身の毛がよだつ急なホラー展開。姿形も見えていて、普通に会話もできる4人の中で一体誰が死人なのか。ひまりは死人を見つけ出し、家主の特権を使って家から追い出そうとする。 そんな中、誰よりもみんなと過ごす時間を楽しんでいた鳥居愛香(CV:佐藤未奈子)が「教えてくれた“あの人”に感謝しなきゃ」と意味深発言。実は彼女こそが、他のクラスメイトには見えていなかった、すでに死んでいる浮遊霊だった。 ひまりがそのことに気づいた瞬間、黒い炎と共に赤い髪の男性が現れる。葵が火車(CV:八代拓)と呼ぶ彼は邪悪なオーラを纏っており、ひまりの「出て行け」が効かないところを見ると相当な力の持ち主なのだろう。すぐに葵は鵺に変身し、紫と伊勢も応戦するが、炎を操る火車によって追い詰められる。火車の攻撃を黒・緑・紫の毒気のある色を帯びた光で表現。その衝撃も滑らかに躍動するアニメーションで伝わってきて、放送始まって以来、最も激しいバトルシーンに釘付けとなった。 ■感動のラストに「良いお話だったなあ」の声 火車の攻撃で身動きが取れないひまり。そんな中、「強いあやかしにならないと。そうすれば、みんな気づいてくれる。お友達になれる」という愛香の声が聴こえてくる。浮遊霊だった彼女を焚きつけたのは、火車だった。 ひまりが転校してくるまで、愛香は誰にも気づかれず一人ぼっちだったのだろう。ひまりはそんな愛香に必死で近づき、おでことおでこをくっつける。その瞬間、流れてくるのは病気で短い一生を終えた愛香の生前。あやかしにも色んな事情があり、すべてが人間に悪意を持っているわけではない。種を超えた友情も成立する。それは、葵と紫や伊勢の関係がひまりに教えてくれたものでもある。 ひまりの「もう友達でしょ!私たち」という言葉を聞き、愛香は穏やかな顔で成仏した。火車もまた、「またくるよ。なぁ鵺、オレの“オトモダチ”」と言い残して姿を消す。葵と彼は一体どんな関係なのか。葵は今までとは格の違うあやかしとだけ説明して、またもや答えをはぐらかす。ひまりの知らない葵の秘密はまだまだありそうだ。 愛香は消えてしまったが、オカルトオタクの妹尾正(CV:村田太志)や、どうやら人ならざる者が見えるらしい班目琉生(CV:松田利冴)といった個性的な友達ができたひまり。友達というワードがキーとなった第3話に、視聴者からは「友達の中に一人死人がいるという結構ホラーな展開だったけど、あやかし側の気持ちに寄り添った良いお話だったなあ」「まだまだ謎がいっぱいだけど、(ひまりが)友達みんなと楽しい生活が送れますように」「今後は火車との戦いがメインになってくるのかな?」という声が集まっている。