デンマーク・メアリー王妃の「ロイヤル・ファッショニスタ」ぶり...国産ブランドにナポレオン・ボナパルト妻の宝石
<2004年にオーストラリアから王室入りして以来、ファッションスタイルが一貫しているメアリー妃。今年、義母マルグレーテ2世女王の退位にともない新王妃になってからは風格も備わり、ファッションは注目の的に>
ヨーロッパ王室でファッションセンスに定評があるのはキャサリン妃、スペインのレティシア王妃、そして個性的なオランダのマキシマ王妃が有名。 【写真】2024年のメアリー王妃「ファッション13選」 をすべて見る しかし、1月に新しく王妃になってばかりのデンマークのメアリー王妃も、自国デンマークブランドを中心にシンプルかつスタイリッシュな正統派ファッションで急激に注目を集めている。 3月中旬、フレデリック10世国王とメアリー王妃は即位後に初めて閣僚を夕食会に招待したが、メアリー王妃が着用したスパンコールのスカートに注目が集まった。というのも2007年の王太子妃時代にも着用されたドレスであったからだ。 床まで届くスパンコールの煌びやかなスカートは、デンマークブランド「バイ・マレーネ・ビルガー(By Malene Birger)」によるもの。そのスカートにボートネックの黒いサテンのオフショルダーのトップスを合わせた。 そして、デンマーク王室が所有するジュエリーの中でも最も貴重なナポレオン・ボナパルトの皇帝戴冠式(1804 年)に合わせて作られたイヤリング、ブローチ、バングルを着用。 このジュエリーコレクションは、スウェーデンとノルウェーを統治したジャン=バティスト・ベルナドット(スウェーデン王「カール14世ヨハン」、およびノルウェー国王「カール3世ヨハン」)の妻デジレ・クラリーのために作られたものであった。 その後デンマーク王室に贈られ、デンマークの歴代王妃に受け継がれてきた歴史あるジュエリーを現代風のニュアンスを添えて着用したメアリー王妃。。 オーストラリア出身のメアリー王妃は2004年にデンマーク王室入りして以来20年間、そのスタイルは一貫している。ファッションには流行がつきものだが、メアリー王妃はあえて距離を置き、エレガントかつ持続可能なスタイルでありながら、現代的な雰囲気を醸し出すことに長けている。 王妃になって以来は風格も備わり、ますますファッションに注目を集めるメアリー王妃。他国の王妃たちもうかうかしていられない?
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部