レムデシビルの安全性「情報が限定的。細心注意を」 加藤厚労相
加藤勝信厚労相は7日夜、記者団に対し、新型コロナウイルスの治療薬として特例承認したレムデシビルについて「安全性については現時点で得られている情報が限定的であることから、レムデシビルの使用に当たっては細心の注意を払うことが必要」と述べた。 【動画】加藤厚労相、新型コロナ治療薬としてレムデシビル承認を発表
特例承認には、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の判断を受けた。加藤厚労相によると、審議会からは、163例の観察研究の結果、日米国際共同治験での中等症者から重症者を対象とした中間解析などを踏まえ「一定の有効性が確認され、安全性が許容可能と考えられたことから、本剤を緊急に使用する意義があるとして、特例的な承認をカットすると結論をいただいた」と述べた。 一方で、「安全性については、現時点で得られている情報が限定的であることから、レムデシビルの使用に当たっては細心の注意を払うことが必要とされている。現時点では原則として重症患者を投与対象とするといった条件が付されている。今後、新たな有効性・安全性情報が分かり次第、臨床現場に速やかにお届けし適正使用を徹底することが不可欠だと指摘も受け(た)」と述べた。