亡き母、姉、そして妹へ 世代超え、家族の思い出つなぐセーラー服で入学式 沖縄
家族の思い出がこもったセーラー服が母から姉、そして妹へー。那覇市の城東小学校の入学式があった9日、新入生の宜野座結叶(ゆいか)さん(6)は、2022年にがんで亡くなった母さつきさん(享年48)と姉の夢叶(ゆめか)さん(13)が小学校の入学式で着たセーラー服に身を包み校門をくぐった。 【写真】40年前、同じ服を着た母のさつきさん
結叶さんは「この洋服、お母さんもお姉ちゃんも着たんだよ。入学式で着られてうれしい」と笑顔をはじけさせた。 母のさつきさんは夢叶さんが小学校に入学した時に結叶さんを身ごもっていた。「次女もこの服を着てくれるといいな」と、3人で同じセーラー服を着ることを望んでいた。父の忍さん(50)は「妻の願いをかなえることができ、感慨深い。素直で元気に育ってほしい」と目を細めた。 40年以上の時を経て、家族の思い出をつなぐ大切な宝物となったセーラー服。忍さんが「子どもたちが親になった時、またその子どもに着てもらえたらうれしい」と話すと、結叶さんは「着せてあげてもいいよ」と笑顔で語った。 (外間愛也)
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