【記録レビュー】ソフトバンク・甲斐 パ最多5度目守備率1位 野村克也抜く球団新記録
【24年12球団記録レビュー】ソフトバンクの甲斐は今季も扇の要として4年ぶりのリーグVに貢献。リーグトップのチーム防御率2・53は、甲斐の好リードによるところも大きかったはずだ。8月31日のロッテ戦では史上534人目、育成ドラフト出身では初の通算1000試合出場を達成。6日後の9月6日西武戦では、捕手としての出場数が1000試合に達した。チームで捕手1000試合出場は南海時代に同じ背番号19を背負った野村克也(2790試合)、ダイエー、ソフトバンク時代の城島健司(1063試合)に次ぐ3人目の快挙だ。 【表】捕手の守備率1位を3度以上の選手 今季の守備成績を見ると117試合でマスクをかぶり、17年から8年連続の捕手規定守備試合数(全試合の半分=72試合)をクリア。899度の守備機会でわずか1失策の堅守で守備率・999をマークし、21年以来5度目の守備率1位に輝いた。捕手で守備率1位を5度は谷繁元信(横浜、中)の6度に次ぐ多さで、パでは伊東勤(西)に並ぶ最多タイ。チームでは前記野村の4度を抜く新記録になった。 また、守備率1位に輝いた5シーズンのうちチームは17、20年、今季と3度も優勝。3度以上も守備率1位でリーグVに貢献した捕手は、前記伊東(4度)と甲斐の2人のみだ。今オフは国内FA権を行使し去就について熟考中。歴代最多に並ぶ6度目の守備率1位を、どのチームで狙うのか、その決断は間もなく明らかになる。(記録課・志賀 喜幸)