西武・栗山巧「ファンの声援もある。一振り目で期待に応えられた」史上15人目400二塁打代打で一時勝ち越し打
◆日本生命セ・パ交流戦 ヤクルト4x―3西武=延長10回=(4日・神宮) 一振りで決める。同点の7回2死二塁。代打のコールに西武・栗山は頭の中を整理した。「チャンスの場面で代打。しっかり甘い球を仕留める」。1ボールから吉村の甘く入ったフォークを強振。打球は中堅手の頭を越えた。一時、勝ち越しの適時二塁打は史上15人目の400二塁打に。「早く達成したいという気持ちはありましたし、いい場面で1本出ればと思っていた」と喜びをかみしめた。 春先から調子が上がらず4月21日に2軍落ち。23年目のベテランはファームで若手と汗を流した。「しっかり1軍で結果が出るように準備をしてきたつもりです」。日焼けした顔でこの日から1軍に復帰。最初のスイングで結果と記録をファンに示した。「ファンの皆さんの期待、声援もある。そういう意味で一振り目で決められたのは、少しでも期待に応えられたということ」と静かに振り返った。 節目の二塁打は決勝打になりそうになったが、まさかのサヨナラ負け。ファームでの調整中、松井監督が休養し渡辺GMが監督代行兼任になった。置かれている厳しい状況はわかっている。「あしたもまた試合があるので、そこに向けて全力を出していく」。ベテランのひたむきな姿勢がチームを引き上げていく。(秋本 正己) ▼L栗山が400二塁打 西武・栗山巧外野手(40)が4日のヤクルト1回戦(神宮)の7回に吉村から代打で中越えに放って達成。プロ野球15人目。
報知新聞社