夫がチャイルドシート確認せず→急ブレーキで4歳が大ケガ 妻の嘆き「自分の子さえも他人ごと…病院にも連れて行かないなんて」
わが子の登園を託した夫から、シートベルトの確認ミスで「子どもが車中でケガをした」という知らせを受けた母親(A子さん)。「事故などのニュースは見ていても、結局は他人事なんです!」と怒り心頭。 【漫画】「仕事で頭が」後部座席に1歳の娘を置き去り…体験漫画が恐怖 「子どもに関わる人全員、命を預かっていることを自覚して欲しい」と注意を呼びかけるA子さんに、事故の経緯と背景を伺いました。
シートベルトのロックを確認せず、顔じゅう血だらけ
トラブルが発生したのは、A子さんの夫と子どもが車で移動中のことでした。「子どもに、乗車後“シートベルトして”と言ったきりで、夫はロックできているのかどうか確認していなかったようです。コミュニケーションできるとは言え、まだ4歳ですよ!そこは、親が再度チェックしないといけないでしょう!夫は以前から、子どものシートベルト着用に対して緩いところがあり、“何かあってからでは遅いんだよ”と口を酸っぱくしていたんですけど…」。 急ブレーキをかけたために、後部座席に座っていた子どもが吹っ飛ぶ事態に。子どもの前にある座席の背面に設置していたフック型の荷物掛けで顔と歯を損傷。直後は出血し、傷や痣だらけ。 夫からの連絡があった時、A子さんは勤務中。ゾッとして、時が止まったような感覚に陥りました。「病院に連れて行かず、登園させた」という言葉を受け、急いで保育園へ迎えに行き、病院へ。「大泣きしたそうで、本当に痛々しかったです。目の下1cmくらいのとこに痣もあって、下手したら失明してたんじゃないか?と思います」。 事故直後から数回通院し、ケガの状態などの経過観察を行い、現在は治癒に向かっているとのこと。ひとまず、ホッと胸をなでおろしています。 今後はまた同じことが起きないためにも、シートベルト着用はもちろんですが、注意したほうがいいとA子さんが実感したのが以下の4つです。 ●ジュニアシートの適応年齢になっていても、シートベルトだけで支えるタイプのものは大きくなってからのほうが安全 ●シートベルトがちゃんとロックされているか引っ張って確認する ●子どもの前にある座席の背面にはフック型の荷物掛けを設置しない方が安全 ●分厚い上着を着たままシートに乗せない 警察庁の着座状況の調査(※1)によると、乳児の頃は正しく着座させている人は50.7%でしたが、幼児になると40%。それ以外は、ハーネスの締め付けが不適正であったり、よじれ・ねじれていたりするなどミスユースされているという結果が出ています。 正しく座らせなかった場合には、交通事故時にチャイルドシートがシートベルトから分離してしまったり、幼児がチャイルドシートから飛び出してしまうなど、チャイルドシート本来の機能が発揮できません。適切に使用していない場合は致死率が4.6倍になってしまうことを、しっかり胸に留めて乗車を。