元世界1位ムグルサ 現役引退「素晴らしい旅」 四大大会2勝<女子テニス>
元世界ランク1位のムグルサが現役引退
女子テニスで元世界ランク1位のG・ムグルサ(スペイン)が20日、スペインのマドリッドで会見を開き現役引退を発表した。 【動画】ムグルサ 四大大会初V、セリーナ撃破の瞬間! 30歳のムグルサは2017年9月に世界ランク1位を記録。 ツアーではシングルス10度の優勝を達成。四大大会では2勝を挙げており、2016年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)決勝でS・ウィリアムズ(アメリカ)を破り初優勝。2017年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)ではV・ウィリアムズ(アメリカ)を下しトロフィーを掲げた。 さらに2021年の最終戦 アクロンWTAファイナルズ・グアダラハラ(メキシコ、室内ハード)でもタイトルを獲得した。 また、ダブルスではツアー5度の優勝と、世界ランク10位を記録している。 スペイン代表としてオリンピックには単複で2016年のリオデジャネイロ大会と2021年の東京大会に2度出場しており、シングルスは東京大会で、ダブルスではリオデジャネイロ大会でベスト8に入った。 2023年の1月を最後にプライベートの時間の優先を理由にツアーを離れていたムグルサだが、今回の会見で引退を発表した。 女子テニス協会のWTA公式サイトにはムグルサのコメントが掲載されている。 「もし25年前、私が初めてテニスボールを打ち始めたときに、誰かが『プロテニスプレーヤーになり、ローラン・ギャロスとウィンブルドンで優勝し、世界1位になり、WTAファイナルで優勝するという夢が叶う』と言ったとしたら… 私はその人の頭がおかしいと思ったでしょう」 「テニスは私の人生の最初のパートで多くのものを与えてくれました。ユニークな経験をした素晴らしい旅でした。世界中を旅し、多くの異なる文化を経験しました。この章を通して、私を助け、支えてくれたすべての人々に心から感謝しています。彼らなしでは私はここに来ることができなかったでしょう」 ムグルサは昨年5月に婚約を発表しており、今年の夏には結婚式を予定している。 「私は通常とはまったく異なる方法で成長し、成熟してきました。今、私は人生の新しい章を始める準備ができています。それはきっと何らかの形でテニスやスポーツと結びついていくでしょう」 多くのファンから愛されたムグルサがコートを去り、新たな一歩を踏み出した。
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