市議会議員へのハラスメントで議長ら辞任へ・新潟県糸魚川市 市長選挙への立候補撤回求める
2025年4月の新潟県糸魚川市長選に出馬を表明した伊藤麗市議(34)に対し、当時の所属会派が立候補撤回を文書で求めたことがハラスメントに当たると市議会が認定した問題で、この会派の松尾徹郎議長(68)が11月8日、市議会全員協議会で辞任の意向を表明した。 この記事の画像はこちら 伊藤市議は2024年5月、市長選への立候補を表明。当時の所属会派「清新クラブ」(現翠新クラブ)は6月、伊藤市議に対し「相談がなかった」「さまざまな経験を積んだ上で判断を」などと記し、出馬撤回を勧める文書を手渡した。伊藤市議はその後会派を離脱した。 議会内からハラスメントの疑いがあるとの指摘があり、議会運営委員会の調査チームが聞き取り調査を実施。松尾議長ら清新クラブ3市議の行為はハラスメントに当たると結論付けた。 全員協議会で松尾議長は「進言のつもりだったが本人に不快な思いをさせた」と陳謝。会派長の宮島宏市議(67)は「よかれと思ってやったが支援者や市民にも不信感を与えた」と述べ、議会運営委員長を辞任するとした。当時会派に所属していた和泉克彦市議(61)は議運の委員を辞める。 松尾議長は12月2日の市議会定例会初日に辞任し、その後議長選挙が行われる。