【毎日杯】共同通信杯組は勝率62.5% ベラジオボンド重賞獲りへ視界良好
特殊な展開に泣いたベラジオボンド
「1番人気が複勝率80%」「関東馬優勢」「共同通信杯組が圧倒的」「前走1勝クラス勝ち馬が好成績」「キャリア6戦以上は不振」などのポイントを押さえたところで、登録馬について具体的に考えていこう。 最有力はやはりベラジオボンドだ。新馬戦は今回と同じ阪神芝1800mで先行して上がり最速33.9秒の脚を使い、後続を3馬身離す完勝だった。2戦目の共同通信杯は1000m通過62.7秒のあともペースが上がらず、ラスト11.4-10.9-10.8という異次元のスローペース。上がり32.9秒の脚で必死に食らいつくも6着に終わった。展開に泣いた以外の言葉が見つからない。普通の競馬をさせてもらえれば好勝負になる。 シンザン記念勝ち馬ノーブルロジャーは距離延長になるが、新馬戦では1000m通過63.4秒の遅い流れを好位で折り合っていた。1800mは問題なく対応可能と見る。ここまでの2戦は全く毛色が違うレースで、それぞれドスローの高速上がり勝負と、ややハイペースでタフ馬場の持続力勝負。どちらも完勝したのは対応力の高さか、それとも能力が抜けているのか。いずれにせよ高い評価が妥当だ。 ルシフェルは萩Sの勝ち馬であり、阪神JFの1600mは忙しかった。それでも6着に入ったのは地力のなせる業だろう。距離延長は歓迎でこちらも侮れない。牝馬は【0-0-0-4】だがOP級の実績がある馬は1頭も出ておらず、あまり気にしなくていい。 成績のいい関東馬はトラジェクトワール、ニュージーズあたりがエントリー。トラジェクトワールは未勝利戦の勝ちっぷりこそ素晴らしかったが、前走の敗戦は不可解だった。1勝クラス6着だとデータ的にも一歩後退する。 ニュージーズはGⅠ馬ミッキークイーンの半弟という良血馬。新馬戦はスローとはいえ、ラスト11.7-11.3の加速ラップで5馬身突き抜けた。魅力はある。ただし、勝ち時計2:02.6は同日ホープフルSより2.4秒遅く、まだ世代の頂点とは埋めなければならない差がある。人気が過熱するなら妙味は薄い。
SPAIA編集部