水原氏に「罪悪感」はあったのか? 臨床心理士「依存症患者は賭け金を少なく言う」「負け追いする」「ギャンブルを続けることが価値になりウソをつき続けることも」
水原一平氏の違法賭博問題を巡り大谷翔平選手は会見にて「水原氏がウソをついていた」と説明。水原氏自身もESPNのインタビューにおいて自身がウソをついたことを認めている。 【映像】水原氏に罪悪感はあった? なぜ水原氏はウソをついたのか? そして罪悪感はあったのか? 明星大学心理学部教授で臨床心理士/公認心理師の藤井靖氏に聞いた。 報道における水原氏の行為について藤井氏は「報道の通りであれば『ギャンブル依存のまさにそれ』だ。ギャンブルに依存してしまう人の多くはギャンブルを続けるためにとんでもないウソをつき続ける場合がある。例えば賭けている金額は過少に話し、『ギャンブルなんて気になっていない』とウソをつく。とにかく自分がギャンブルを続けていくことが価値になってしまい、そのために罪悪感なく、またさほど意識することなく大それたウソをついてしまうことは病態としてあることだ。今回の水原氏のウソも冷静に考えればすぐバレることは自分でも分かっていたはず。それでもやってしまう」と分析した。 それほどまでに病的であれば、自覚症状があったり、周囲から指摘を受けたりしないのだろうか? 藤井氏は「現在の水原氏が、自身が依存的で病的であることに気づけているかどうかはあやしい。そして、周りは本人が言わなければ気づかないことがほとんどだ。実際には“負け追い”と言うが、負けてもどんどんお金をつぎ込んで『いつか勝てる』『すぐに取り戻せる』と借金が膨らんでしまうことはよくある。負けても、その瞬間に次の勝負の機会に目が向いて、勝つことが楽しみになっている状態が続く」と説明した。 (『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部