森永卓郎氏 “103万円の壁”引き上げは「玉木さんと財務省の戦い」減税7兆円「財務省は圧縮してくる」
がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(67)が5日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)にリモート出演。国民民主党が看板政策に掲げる「年収の壁」の103万円から178万円への引き上げについて言及した。 【写真あり】父・森永卓郎氏の67歳誕生日に「祝うことはできないのかなと…感慨深いです」 康平氏が2ショットで祝福 「年収の壁」とは所得税支払いの義務が生じる最低年収のことで、国民民主党が減税策としてこの金額の引き上げを打ち出しているもの。 これについて森永氏は「国民民主と自民党が交渉しているように見えてるんですけれども、実は自民党は全く関与してなくてですねというか、ほとんど関与してなくて、実際は(国民民主党代表の)玉木(雄一郎)さん対財務省の戦いになってるんですね」と解説。 「私何人か話聞いたんですけれども、やっぱり相場はですね、財務省は100億円の財政出動に対して1人の天下りを押し付けるっていうのが相場なんですよ。これ今回の玉木さんの提案だと、7兆円ぐらいの減税になるので、そうするとね、700人も天下りを付けないといけないんです。そんなにいないんですよ。だから私は最後は100分の1ぐらいになると思います」と予想し、「7兆円が700億円ぐらいのところまで財務省は圧縮してくる」と続けた。 また「それは178万円を大幅に下げるっていうのが一つと、もう一つは今の控除を引き上げるっていうやり方だと、普通のサラリーマンでも年間十数万円の減税になっちゃうんですね」と語り、「それを外してパート、アルバイト等だけを減税対象にして、普通のサラリーマンを蚊帳の外に置くっていうのを、今財務省は水面下でやっていると思います」と推測した。 とにかく減税したくないと言われると、森永氏は「いやとにかく天下りをしたい」と語った。