フィッシャーズ×すとぷり、ある意味「真逆」なコラボに感じた面白さと“共通点”
2024年8月25日、「Fischer's-フィッシャーズ-」「すとぷりちゃんねる」のアカウントでそれぞれに公開された『すとぷりとガチで初対面だけど食べて飲んで遊びまくるぞSP!!【夏休み】』、『【実写企画】フィッシャーズさんとの初コラボでモヤモヤかくれんぼが楽しすぎたWWW【すとぷり】【Fischer’s】』の動画にて、Fischer's(以下、フィッシャーズ)とすとぷりの”初コラボ”が実現した。 【動画】コラボしたフィッシャーズ×すとぷり 双方のコラボ動画は公開2日後にはどちらも100万回再生を超え、急上昇ランクにも入るほどの話題となった。また、コメント欄には「このコラボは意外すぎる」「まさかすぎるコラボ」などの驚きの声が上がっていた。今回の初コラボ動画が話題となった背景には、この2組のコラボだからこその魅力があるように感じた。 フィッシャーズといえば、登録者数860万人超え(※)の大人気グループYouTuberであり、チャンネル開設から10年以上経つ今でも新世代YouTuberとのコラボや、バズリネタのオリジナル化を行い、様々なコンテンツを発信し続けている。一方で、すとぷりといえば、登録者数320万人超え(※)の2.5次元アイドルグループであり、2023年にバーチャル歌唱という形で『NHK紅白歌合戦』に出場。今年の7月19日には初の映画作品『劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~』が公開され、これまで以上に勢いに乗るグループだ。 (※)いずれも2024年8月28日現在 ここからは、両者だからこそのコラボの魅力を読み解いていく。すとぷりは、ライブ以外での顔出しを行っていないため、動画内で実写として映る場合には、素顔が見えないように編集をしている。一方、フィッシャーズは、これまで人気のYouTuberや話題のYouTuberと数多くコラボしてきたが、顔出しを行っていないグループとのコラボは初めてとのこと。そのため、フィッシャーズの動画視聴者にとって、新しさを感じるコラボ動画だったのではないか。また、1年を通して半袖短パンで動画に登場することが多いフィッシャーズと、アイドルグループのすとぷりという雰囲気の全く異なる2組のグループが共演したことの意外性も高かったように感じる。そもそも『すとぷり』がYouTubeの動画内でYouTuberとコラボすること自体も、これまでほとんど無かった。これらの点から、今回のコラボがいかに意外で希少かということがわかる。 では、実際の双方の初コラボ動画はどのようなものになっていたのか。フィッシャーズの動画では、食事をしながらお互いのこれまでのグループ活動についてトークをした後、グループ対抗の『スマブラ』対決を行っていた。一方で、すとぷりの動画では、フィッシャーズのオリジナルゲームである『モヤモヤかくれんぼ』を実写で行った(顔出しは無し)。異色のコラボとなったが、動画では序盤からリズミカルなトークが繰り広げられたし、同世代のグループ同士ということもあってか、活動のジャンルは違うものの、いつも以上に互いに刺激を受けあいながら撮影を行っているようにも見えた。 コメント欄ではそれぞれの視聴者同士のコメントも飛び交っており、コラボに対する感謝の声や「イメージが変わった」「またコラボをしてほしい」などの声が上がっていた。このような視聴者の反応を見る限り、これまではお互いの動画をあまり視聴してこなかった層の関心を高めるきっかけになるのではないかと感じた。このコラボ動画を機に新たにそれぞれのチャンネルに興味を持つ視聴者も多く増えるのではないだろうか。 今回、異なるジャンルで活躍するグループ同士の異色コラボとなったが、動画内では早速次のコラボ企画について触れる部分もあった。「またコラボをしてほしい」という視聴者の声が多く届けば、再びコラボをする可能性もあるだろう。その時には、どちらのグループもさらなる成長を遂げた状態で、また視聴者が楽しいと思うコンテンツを届けてくれることを期待したい。
木村海斗