名門・横浜に現れた“これぞスーパー1年生”! 投げては3回パーフェクト、打っては猛打賞の二刀流・小野 舜友を徹底分析!【24年夏・神奈川大会】
<第106回全国高校野球選手権神奈川大会:横浜10-0座間総合>◇9日◇2回戦◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか 【動画】小野舜友の中学時代のプレーシーン 毎年、全国レベルの逸材が入部する横浜。この春も多くの1年生がデビューしたが、夏へ向けて成長したのが、初戦の座間総合戦で先発した小野 舜友投手だ。177センチ80キロとがっしりした体型をしており、太ももが大きく、1年生としては体ができあがっている。 中学時代は愛知の強豪・東海中央ボーイズに所属。坂本 亮太投手(享栄)、荻田 翔惺投手(中京大中京)とともに「三枚看板」を組み、二刀流として高く評価されていた逸材だ。昨年2月下旬に東海中央ボーイズを取材したとき、実戦では打撃が目立っていたが、投手としては120キロ台ほどで、坂本、荻田と比べると劣っているように見えた。 あれから1年。心身ともに逞しくなり、投打ともに成長した。 左スリークォーター気味の投球フォームから常時130キロ~137キロを計測。しっかりと指先に力が伝わったストレートはキレが良く、手元で伸びていた。スライダー、カーブもきっちりと投げ分け、コントロールもしっかりしている。3回を投げ、26球、3奪三振、パーフェクトの快投だった。
「これからも二刀流でいく」
そして3番打者として出場した打撃ではいきなり先制打を放ち、3打数3安打の活躍。オープンスタンスの構えから体を引き付けるようにしてタイミングをとって、インサイドアウトのスイングを行う。的確にボールを捉えるコンタクト力の高さがあり、スイングスピード、打球速度とともに1年生とは思えない。まだ高校通算3本塁打ということだが、しっかりと打球に角度をつけるポイントをつかめば、量産できるタイプだといえる。 これほど投打ともにバランスが整っていれば、1年生からベンチ入りし、スタメンに抜擢するのもうなずける。小野は自身のプレースタイルについて、「投手としては145キロを投げる能力はまだないので、強気で勝負できる投球を目指しています。打者としても勝負強い打撃を求めています」と語る。 村田 浩明監督から二刀流で勝負してほしいと期待されている。投打どちらも技術的にレベルが高く、この3年間、どんな成長を見せるのか楽しみだ。