〔NY外為〕円、155円台後半(25日)
【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利上昇を受けて円売り・ドル買いが強まり、円相場は1ドル=155円台後半に下落した。午後5時現在は155円59~69銭と、前日同時刻(155円28~38銭)比31銭の円安・ドル高。 朝方発表された注目の1~3月期の米実質GDP(国内総生産)速報値は、伸び率が前期から大幅に減速し、市場予想を下回った。一方、個人消費支出(PCE)物価指数の伸びは前期から大幅に拡大し、インフレに対する警戒感が台頭。米長期金利の指標である10年債利回りが4.7%台に上昇し、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが膨らみ、円は一時155円70銭台に下落した。 ただ、日銀の金融政策決定発表を26日に控えているほか、日本政府・日銀による介入も警戒される中、午後の円は155円台半ばを中心に動意に乏しい展開が続いた。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0725~0735ドル(前日午後5時は1.0693~0703ドル)、対円では2008年以来約16年ぶりとなる同167円台を付けた。同時刻現在は同166円94銭~167円04銭(同166円13~23銭)と、81銭の円安・ユーロ高。