名門のラストイヤー 記録と記憶に刻め!不来方(男子) 2024年盛岡南と統合 春高バレー岩手県大会
岩手めんこいテレビ
11月1日に開幕する春の高校バレー岩手県大会の注目校・男子の不来方(こずかた)高校は、2025年に盛岡南高校と統合することが決まっているため、「不来方」の名前で戦うのは今回が最後だ。 「不来方」の名前で臨む最後の春高で、県内最多の15回目の優勝を狙う。 春高バレー県大会では最多タイの14回の優勝を果たしている名門・不来方(男子)だが、ここ2年間は春高県大会で決勝に進むも準優勝。あと一歩の所で涙を飲んできた。 2024年は3年生の7人が全員残り、優勝への強い思いを胸に練習を重ねている。 松浦虹介主将(3年)は、「去年おととしと入学してきてから春高の決勝で負けて悔しい思いをしてきた。最後はしっかり勝って全国大会に行けるように頑張る」と最後の春高への意気込みを語った。 チームをまとめるアウトサイドヒッターで主将の松浦選手が特に強みとしているのが安定したレシーブ力で、相手のサーブやスパイクに素早く反応するディフェンスの要だ。 不来方3年 松浦虹介主将 「トスをする選手や次にボールを触る選手のことを考えて、時間をつくることとかレシーブからチームを支えていきたい」 攻撃の両輪となるのは右と左のエースだ。 菅野凌雅選手(3年)はパワーのあるダイナミックなプレーが持ち味で、ジャンプサーブやバックアタックは相手を弾き飛ばす勢いだ。 菅野選手のパワーの原点は自宅での筋力トレーニング。毎日欠かさずに続け腕力や腹筋を徹底的に鍛え上げてきた。「どんなボールでも打ち切る」強い覚悟だ。 菅野選手は、「自分が点を取らないとチームが勝てないという思いで日々練習している。悔いの残らないように全力でやりたい」と話す。 左のエースはチーム1の高さを誇る松浦聖弥選手(2年)。最高到達点は3メートル26cmでこの1年で10センチも伸びた。左腕から繰り出すスパイクは鋭く正確だ。 2023年は1年生ながら決勝のコートに立ったが、1点も決めることができなかった。 不来方2年 松浦聖弥選手 「去年の春高決勝で負けた悔しさを忘れずに、さらに自分のジャンプ力や高さをいかして得点を取ろうと頑張ってきた。今回も決勝まで進んで自分がたくさん得点をしていきたい」 精神面でチームを支えるのはセッターで部長の小舘一心選手(3年)だ。常にメンバーへの目配りや声掛けを意識し、冷静なトス回しでボールをつなぐ。 小舘選手は、「仲間を鼓舞するようなプレーもしたいし、雰囲気をつくれるような大きな存在になりたい」と部長としての意気込みを語った。 不来方高校は2025年、盛岡南高校と統合することが決まっているため、「不来方」の名前で戦うのは今回が最後だ。 不来方のバレー部OBでもある高橋新哉監督は特別な思いで挑む。 不来方 高橋新哉監督 「ここが最後という思いも大事にしながら、不来方が自分たちの気持ちの中に残っていくような最後はそういう試合をしたい」 不来方3年 松浦虹介主将 「今年で不来方最後の年になるので、これまで応援してくださったOBの方々や支えてくれた人に感謝の気持ちを結果で残したい」 現在、岩手県内の優勝回数は14回で最多タイ。 “不来方ラストイヤー”となるこの春高で15回目の優勝を果たし、「不来方」の名前を歴史と記憶に刻むべく戦う。
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