【陸上】王者エリウド・キプチョゲが2年ぶり東京へ「一つひとつのレースが挑戦」同胞キプトゥムへの哀悼も/東京マラソン
◇東京マラソン2024(3月3日/東京・東京都庁~東京駅前) アボット・ワールドマラソンメジャーズの一つで、JMCシリーズGS、パリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ(男子)の東京マラソンが3月3日に行われる。 パリ五輪マラソン代表3枠目は誰の手に!?最後の大一番・東京マラソンに鈴木健吾、服部勇馬、山下一貴らが挑む 大会前々日の3月1日、都内でプレスカンファレンスが開かれ招待選手が登壇。その後は報道陣の取材に対応した。 前世界記録保持者で、五輪2連覇中のエリウド・キプチョゲ(ケニア)。2年前に出場した際は国内最高記録となる2時間2分40秒という衝撃的な走りで日本中を魅了した。 その東京のコースについて「全部好きです。フラットな高速コースですし、人々が沿道で応援してくださって美しい」と言う。好きな日本食に「寿司」と即答する場面もあった。 昨年4月のボストンでは6位で、自身キャリア3度目の敗北を喫し、「タフなレースで難しい結果だった」と言うが、続くベルリンでは2時間2分42秒で連覇を果たし「借りを返せた」。 ここまでの調整も「コンディションも良く、トレーニングも順調。素晴らしいレースになると確信しています」とニヤリ。3連覇が懸かるパリ五輪に向けて「大事なレースになる」とする一方、「すべてのレース一つひとつが挑戦なので、まずは東京マラソンに集中する」と話す。 プレスカンファレンスでは其田健也(JR東日本)から「長く競技を続ける秘訣は?」と聞かれ、「プロとして集中すること。そしてとにかく練習すること。自分のための目標を設定し、何を目指しいるかハッキリしていれば、そこにたどり着ける」と“金言”も。 また、取材では、後輩でもあった2時間0分35秒の世界記録保持者ケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が交通事故で他界したことを受け、「非常に悲しいことでお悔やみ申し上げます。キャリアの勢いがある時期だったので、去ってしまったのは悲しいし残念なことです」と語った。 2年ぶりの東京。39歳になったマラソン界の“キング”がどんな快走を刻むか。東京マラソンは3月3日、9時10分に都庁前をスタートし、都内を巡って東京駅前でフィニッシュする。大会の様子は日本テレビ系列で朝9時から生中継される。
月陸編集部