市川團十郎 海外への家族旅行でリフレッシュ 父の教え「休みも大事」実感「歌舞伎をやり過ぎておかしくなりそうだった」
歌舞伎俳優の市川團十郎(46)が4日、都内で歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」(5月2~26日)の取材会に登場した。 「團菊祭」は明治の劇聖と呼ばれた九世市川團十郎、五世尾上菊之助の偉業を顕彰するため、1936年に始まった公演。昼の部では、九世團十郎に当てて河竹黙阿弥が書いた「極付幡随長兵衛」の幡随院長兵衛を團十郎襲名後初めて演じる。 同役は、13年に亡くなった父・十二世團十郎から最後に教わった役。病床の父にDVDを送った際にはテレビ電話で会話をし、手紙ももらったと明かし「あまり褒めることはしない父ですが、その時は珍しく『悪くないんじゃないのか』と。父が見て思った通りにできるように頑張りたい」と意気込み。また、12年末に病室で向き合った時に父が「私は休むことを学ばないといけない。もっと自分の身体と向き合うことをやらないといけなかった」とこぼしていたとも明かした。 團十郎自身は、長女と長男を連れてのマレーシアとインドネシアのバリ島への家族旅行から帰国したばかり。昨年中から舞台が続いていたことで「ちょっと心が歌舞伎をやり過ぎておかしくなりそうだった」と語り「子どもたちと3人で自然の豊かなところで時間を過ごしてきました。父が言っていた休みも大事にしろというのを実感した」と話した。