ホアキン・フェニックス、『ダークナイト』のジョーカー役をオファーされていたことを明かす
トッド・フィリップス監督作『ジョーカー』でタイトルロールを演じ、アカデミー賞主演男優賞を獲得したホアキン・フェニックス。現在公開中の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』でも同役を続投している。2008年に公開されたクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』でもジョーカー役をオファーされていたことを明らかにした。
最近ポッドキャスト「Tetragrammaton with Rick Rubin」に出演したホアキン。「クリストファー・ノーラン監督と『ダークナイト』について話したのを覚えている。理由は何であれ実現しなかった」と告白した。「あのときはまだ準備ができていなかったんだ。なぜ自分はこれに出演しないんだろう? と思うような作品があるが、これもその1つだった。でもそれは私自身の問題ではなくて他に理由があった。あの映画にヒース・レジャーの演技がなかったらどうなっていたのか想像できない。そうだろう?」。
ホアキンは「ノーラン監督が『間違いなく君がジョーカーだ』と言ってきたのかどうかはわからない。どういう経緯で会ったのかは覚えていないんだが、会ったことは覚えている。私もこれはやるべきではないと思っていたけれど、もしかしたら監督も『彼は“その人”ではない』と思っていたのかもしれない」とも語っている。ヒースは『ダークナイト』の公開を待たずして28歳の若さで死去。亡くなった後にこの作品でアカデミー賞助演男優賞を受賞した。共に傑作として映画史に名前を残している『ダークナイト』と『ジョーカー』。ヒースとホアキンがそれぞれのタイミングで演じたからこそ、2作もの偉大な作品が生まれたといえそう。