【高校サッカー選手権】“猛獣プレス”に大胆不敵なアタック、情熱的なフットボールを披露した都立片倉が武蔵に4-0で快勝!
第103回全国高校サッカー選手権東京予選が10月12日に行われ、Aブロック2回戦で武蔵と都立片倉が対戦。都立片倉が4-0で勝利した。 【フォトギャラリー】武蔵 vs 都立片倉 立ち上がりから都立片倉はアクセル全開だった。前線からハイプレスをかけて襲い掛かり、DF陣も強気のハイラインを構築。背後へ流れたボールはGK1竹中一平(2年)が飛び出してクリアと、ピッチに立つ11人がとにかくアグレッシブだ。 対する武蔵はロングボールでプレス回避を試みる。一時的にプレッシャーをいなせたシーンもあったが、どちらかと言えば都立片倉の波に飲み込まれる時間のほうが長かった。 攻守ともにスピードで相手を圧倒した都立片倉は前半16分、何度も果敢なドリブルを見せていたMF7富山晃(2年)がクロスを上げる。ゴール前でMF10歳森杏介(3年)が合わせ、先制点を奪った。 さらに都立片倉は前半22分、MF歳森からのスルーパスを受けたMF富山が、相手GKを引きつけてからゴール前に絶妙なパスを供給。最後はFW9小川陽斗(1年)が押し込み、ネットを揺らした。 後半に入っても都立片倉は、相手に食らいつく“猛獣プレス”が止まらない。攻撃のスピードも落とさず、前半の勢いそのままに敵陣に押し込んだ。 すると都立片倉は後半9分、MF歳森が華麗なドリブルから左足を振り抜く。逆サイドネットに正確なシュートを沈め、ダメ押しの3点目を決めた。 さらに後半12分にはハイプレスからMF富山がペナルティエリア内でボールを奪い、MF歳森へ横パス。ボールを受けたMF歳森はネットを揺らし、背番号10に相応しいハットトリックを達成した。 武蔵がロングボールでプレス回避という修正を施してきても、都立片倉はプレスバックを徹底。前線からプレッシャーをかけながらも、きっちりと自陣に戻る走力は、最後まで凄まじかった。 アグレッシブなサッカーを貫いた都立片倉が、武蔵に4-0で快勝。“猛獣プレス”に大胆不敵なアタックと、情熱的なフットボールで3回戦進出を痛快に決めた。 (文・写真=志水麗鑑)