【被告人質問で新証言】須藤早貴被告「(野崎さんに)覚醒剤を買ってきてくれと頼まれ、20万円渡された」 “紀州のドン・ファン”殺害事件 須藤被告の口調に変化も?
“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家・野崎幸助さん(当時77歳)を、覚醒剤を摂取させ殺害した罪に問われた元妻・須藤早貴被告(28)の裁判で被告人質問が始まりました。元妻は法廷で何を語ったのでしょうか。
元妻が新証言「覚醒剤を買ってきてくれと頼まれた」
黒のスーツ姿で出廷した須藤被告は、弁護側から野崎さんとの出会いについて聞かれ、出会った初日に「100万円を渡され、結婚してくださいと言われびっくりしました」とはっきりした口調で答えました。 そのときの思いについて須藤被告は「お金をパッとくれるからラッキーと思ったし、うまく付き合っていこうと思いました」と話しました。
午後からの被告人質問では、覚醒剤を入手することになった経緯について問われた須藤被告。 (弁護側)「(野崎)社長から何と言われましたか?」 (須藤被告)「『覚醒剤でも買ってきてよ』と言われました。冗談だと思って『お金くれたらいいよ』と言ったら、(野崎)社長が20万円出して渡してきました」 最初は冗談だと思っていた須藤被告ですが、野崎さんから「あれ、どうなった?」と催促されたため、インターネットで「薬物 ウラ掲示板」と検索し、密売人から入手したと述べました。
記者が見た元妻の変化は? 事件前に元妻から「離婚」申し出も?
佐藤記者: 須藤被告の証言について、初公判のときはかなり小さな声で聞き取りにくいと感じましたが、きょうは小さいながらもはっきりとした口調で落ち着いて応じているという印象でした。 これまでの裁判では、覚醒剤の密売人の男性が『須藤被告に覚醒剤を売った』と証言をしていますが、きょうの被告人質問で、須藤被告は『野崎さんに言われて買ってきた』と証言をしています。ただその一方で、購入の直前には、須藤被告が『覚醒剤 過剰摂取』と検索をしていたという証拠が提出されていて、これをどう考えるのか判断が求められます。 また、野崎さんから須藤被告に離婚の申し出があったという証言が複数出ていますが、きょう須藤被告は『何かあるごとに野崎さんは離婚と言い出すので、真に受けていなかった』と話しました。事件の前には、逆に須藤被告から『一緒に住むなら結婚生活を続けられない。離婚します』と電話で伝えたと証言もしています。 被告人質問はきょうを含め3日間予定されていて、今後は検察側からの質問も予定されています。 事件当日の覚醒剤を摂取したと推定される時間に、野崎さんが須藤被告と2人きりだったとされており、須藤被告がどのように説明していくのかが注目されます。 (『newsおかえり』2024年11月8日放送分より)
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