「ジブリ映画」の久石譲さんが大阪の交響楽団の音楽監督に 「一人でも多くの客つかむ」
令和7年4月に日本センチュリー交響楽団(大阪府豊中市)の音楽監督に就任する作曲家で指揮者の久石譲さんが20日、同市内で記者会見し、「客が呼べないと意味がない。経済的な不安のあるオーケストラだが、みんなで協力しながら、一人でも多くのお客さんをつかんでいきたい」と語った。 スタジオジブリの映画音楽でも国内外にファンが多い久石さんだが、クラシック音楽の作曲、指揮者として世界的な評価は高い。同楽団の桜井博志理事長は「海外で数万人規模のコンサートを開催できるジョウ・ヒサイシを迎えられたのは、望外の幸せです」と期待を寄せた。 資金面やファンの裾野の拡大など、課題も多い。久石さんは「室内オーケストラは車でいえばスポーツカーで切れ味が売り。きちんとやったら、世界への道が開けるかもしれない。簡単ではないが可能性はある」と意気込みを語った。