中国の気球6機が台湾周辺を飛行 1機は南部上空を横断
(台北中央社)国防部(国防省)は22日、同日午前6時までの24時間に中国の気球6機と軍用機延べ4機を台湾海峡周辺空域で確認したと発表した。気球の飛行高度は約1万5000~2万7000フィート(約4572~8230メートル)。気球の動きを示した略図によれば、このうち1機は台湾本島南部を西から東に横断した。 略図によると、気球6機のうち5機は台湾の北の防空識別圏を飛行した。1機は北部・基隆の西約57カイリ(約106キロ)の上空に出現。その他4機は基隆の西65~92カイリ(約120~170キロ)の空域に姿を見せ、いずれも東に進んだ。南部を飛行した1機は屏東の西約164カイリ(約303キロ)の上空に出現した。 軍は、台湾は変わり続ける安全環境の脅威に直面しており、中国は認知戦と軍事行動で台湾に影響を与えていると強調。そのため、関連情報の公開の仕方を絶えず向上させ、敵の影響を防いでいく必要があるとした。 (呉昇鴻/編集:名切千絵)