阪神・佐藤輝明またまた岡田監督にメモリアル星プレゼント打!! 調子上昇「良い波に乗れている」
(セ・リーグ、阪神2-1DeNA、12回戦、阪神6勝5敗1分、6日、甲子園) 七夕前に、また節目星の一打! 阪神は2-1でDeNAに競り勝った。六回に佐藤輝明内野手(25)のV打が出て、約1カ月半ぶりの逆転勝ち。先制されたゲームの連敗を14で止め、借金生活突入も阻止した。完全復活の大砲がまたも虎将に記念すべき1勝をもたらし、岡田彰布監督(66)は藤本定義監督を上回り球団最多となる通算515勝目だ。 絶好調の主砲が、また百戦錬磨の将の節目を飾った。右翼手の前ではずむ打球を見届け、佐藤輝は一塁ベース上で右手を天に突き上げてガッツポーズ。チームとしても連敗を2で止め久々の逆転勝利に導く一打で、岡田監督に阪神で歴代最多となる監督通算515勝目を届けた。 「積極的にいこうと思って結果、初球を打てたのでよかったです」 1―1の同点で迎えた六回。中野と大山の安打で2死一、三塁と好機を広げ、佐藤輝が打席を迎えた。DeNAはここでディアスにスイッチ。初対戦の左腕に対しても、ひるむことは少しもなかった。 「球も速いのでしっかり振ろうと決めていた。怖さみたいなのはなかったです」 初球のスライダーをひと振りで仕留め、白球は右翼の芝生に弾んだ。頼りになる背番号8の一打で逆転を果たし、この1点で5月19日のヤクルト戦(甲子園)以来36試合ぶりの逆転勝ち。先制されれば14連敗という負の記録に終止符を打った。交流戦明けは打率・390(41打数16安打)、2本塁打、7打点と絶好調の男が呪縛を解き、貯金が0になった直後の試合では4連勝という反発力も継続した。 岡田監督も決勝の適時打を「初球からミスショットしないでね。良かった」と称賛。捉えた打球が続いているだけに「ヒットの積み重ねが最終的にホームランになる」とさらなる爆発にも期待を寄せた。指揮官の球団単独最多となる阪神での監督515勝目を導いた佐藤輝は、6月27日の中日戦(甲子園)では2安打3打点で監督通算700勝に貢献し、今月3日の広島戦(マツダ)で2本塁打を放って阪神での最多タイとなった514勝目もプレゼント。3連続で将のメモリアルに花を添え「いいんじゃないですか」とはにかんだ。 この日、開幕から1軍で奮闘していた森下が登録抹消された。自身の打撃と向き合って奮闘する後輩を見てきた佐藤輝は「彼なりにいろいろ思うこともあると思う。また頑張ってほしいです」と励ました。