「クラランス」の親会社ファミーユCが仏高級ホテルに約210億円を出資
仏ビューティブランド「クラランス(CLARINS)」の創業一族が所有する投資会社ファミーユC パルティシパシオン(FAMILLE C PARTICIPATIONS)はこのほど、ウェルビーイングをコンセプトとするパリの高級ホテル、イヴォーク コレクション(EVOKE COLLECTION)に1億3000万ユーロ(約210億円)を出資したと発表した。この投資により、ファミーユCはホスピタリティビジネスの事業を拡大する。 【画像】「クラランス」の親会社ファミーユCが仏高級ホテルに約210億円を出資
両社は5年以内に世界で新たに15軒のホテルを所有・運営することを目標に掲げる。協働により、高級ホテルのビジョンを発展させることを目指す。イヴォーク コレクションは現在、パリと伊ベネチアに6軒のホテルを所有・運営し、ローマとスペイン・マドリードに新たに2軒のホテル開業を準備している。
ファミーユC パルティシパシオンのプリスカ・クルタン・クラランス(Prisca Courtin Clarins)=マネージング・ディレクターは、「高級ホテル業界に革新を起こし近代化させるという願いは、イヴォーク コレクションの成功の鍵の1つであり、今回のパートナーシップの理由の1つだ」と述べ、「美とウェルビーイングにおけるわれわれのミッションを推進し、フランスのアートオブリビング(the art of living、生の技術、生活法)に対するわれわれの野心の具現化にもコミットする」と付け加えた。
昨今、ビューティ分野とホスピタリティ分野の融合が進んでいる。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)は昨年、ステファン・リンデルクネッシュ(Stephane Rinderknech)=ホスピタリティ・エクセレンス会長兼CEOをパフューム & コスメティクス事業部会長兼CEOに任命。同氏は現在、ホスピタリティ部門とビューティ部門の15ブランドを責任者として統括している。