現代の“魔女狩り”フォークホラー映画『ナイトサイレン/呪縛』予告編解禁 シッチェス映画祭で最優秀長編ヨーロッパ映画賞受賞
テレザ・ヌヴォトヴァ監督のホラー映画『ナイトサイレン/呪縛』より、不穏な予告編が解禁された。 【動画】その村で、女は魔女となる―映画『ナイトサイレン/呪縛』不穏な空気が漂う予告編 本作は、現代の魔女狩りを描くフォークホラー。2022年ロカルノ映画祭で金豹賞(最高賞)、2022年シッチェス映画祭で最優秀長編ヨーロッパ映画賞を受賞した。 人里離れた村で暮らす姉のシャロータと妹のタマラは、母親の虐待から逃げ出すことを決意したが、逃げ込んだ森の中で恐ろしい事故に遭ってしまう。事故から20年、消息を絶っていたシャロータは、ある出来事をきっかけに村に戻るも、受け入れる者はいなかった。村が夏至祭に近づく中、彼女が過去のトラウマと対峙するほどに人々は疑念を募らせてゆくが…。 監督を務めたのは、本作が長編2作目となるテレザ・ヌヴォトヴァ。主人公シャロータを演じるのは、『プリンセス:ルーパー』などで知られるナタリア・ジェルマーニ。シャロータに唯一心を開くミラにエヴァ・モーレス、『アウシュヴィッツ・レポート』で主演を務めたノエル・ツツォルが脇を固める。 解禁された予告編は、主人公のシャロータが、ために村に戻る場面から始まり、終始不穏な空気が漂う映像に。やがてシャロータは迷信深い村人たちから魔女ではないかと疑われはじめ…。そして、「その村で、女は魔女となる――」という言葉が映し出され、映像は締めくくられる。 ヌヴォトヴァ監督は「『ナイトサイレン/呪縛』は“女性らしさ”にまつわる神話や慣習を払拭しようとする作品です。女性嫌悪、外国人恐怖症、集団ヒステリーが蔓延する現代において、古代の信仰が復活していることをテーマとしています。女性が火あぶりにされることこそ現代ではなくなりましたが、そのセクシュアリティや感情、出産の選択が標的になっていることに変わりありません。貼られるレッテルが変わっただけです。本作は従来の道を進むことを拒否するという自由について語った作品です」とコメントを寄せている。 映画『ナイトサイレン/呪縛』は、8月2日より全国公開。