オールスター未出場の実力者たち
■二塁手:田中浩康(ヤクルト、10年目) 歴代8位の通算288犠打で通算打率は.274、球界でもっとも2番打者らしい選手の一人。実績は十分だが、3年連続ファン投票で選出の東出(広島)そして荒木、井端の中日勢を超える決め手がなかった。 ■三塁手:関本賢太郎(阪神、18年目) 人気球団で長く活躍している名脇役、今年は代打の切り札として活躍中。内野をすべて守った経験のある非常に使い勝手のよい選手だが、オールスター出場という観点からはそのポジションの定まらなさが裏目に出た格好か。ただ球団の大先輩・川藤は19年目にしてオールスターに初出場を果たした。代打の神様として来年はその再現を期待したい。 ■遊撃手:後藤光尊(楽天、13年目) オールスター未出場ながら通算1000安打を超えている2選手のうちの1人。2000年代のオリックスを代表する選手だが、こちらもそのユーティリティー性が出場を阻んだ面があるといえるだろう。ポジションごとに選手をノミネートするファン投票では固定されたポジションのイメージがない選手はどうしても不利になる傾向がある。 ■外野手:栗山巧(西武、13年目) 現役で最も実績のある未出場選手、通算1212安打は未出場選手の中でトップの数字だ。長らく強豪西武の主力として活躍しながら、なぜか今まで出場がない。西武ドームで9年ぶりの開催となる今年は最大のチャンスだったがファン投票では5位と届かず。パ・リーグ外野手の層の厚さを証明する選手といえる。 ■外野手:亀井善行(巨人、10年目) 2009年のWBCにサプライズ選出、シーズンでも主力として打率.290、25本塁打を記録したがこの年は出場ならず。2009年の赤松真人(広島)や2012年の明石健志(ソフトバンク)のように数少ない活躍年にピンポイントで出場を果たした選手は多いが亀井はその機会を逃してしまった。巨人で2000年以降に規定打席に到達した選手でオールスターに出場がない選手は、亀井と脇谷(現西武)だけだ。 ■外野手:赤田将吾(日本ハム、16年目) 全盛期には西武の中心選手として2度の日本一を経験した松坂世代の代表選手だったが、活躍は長く続かず。それでも通算640安打はオールスター未出場選手中7位。