一番のネックは「膨らむ警備費」 物価・人件費の高騰で40年近く続く花火大会が存続の危機に… 実行委員が開催に向け奔走
■花火の製造会社「原料が毎月のように値上がり」 受注額同じなら数を減らすしか… 「くきのうみ花火の祭典」で打ち上げられる大部分の花火を手がける北九州市の花火製造会社です。 火薬などの原料のほか、防水用の紙なども値上がりしているため1発の花火にかかる経費が、3割ほど上がっているといいます。 ワキノアートファクトリー 野崎規裕さん 「花火の玉の原料って海外から輸入して入ってくるものもある。戦争や円安の影響で全部が値上がりしている。原価は全部上がっている。毎月値上がりの知らせが原料仕入れている会社からきている状況」 花火大会の主催者から受注する額が去年と同じだった場合、納品する花火の数を減らすなどせざるを得ません。 「くきのうみ花火の祭典」については、・受注額を増やして花火を例年と同じ数にする・去年と同じ受注額で花火の数を減らしたりサイズを小さくしたりする・開催見送りなどが想定されています。 ワキノアートファクトリー 野崎規裕さん 「(くきのうみ花火の祭典は)自分が初めて見に行った花火大会。本当にやりたい気持ちはもちろん強いんですけど…こればっかりはですね。急になくなると寂しいですし地域も寂しいとなりますよね」 物価と人件費の高騰で存続の岐路に立たされている「くきのうみ花火の祭典」。 実行委員会は、30日に開催の可否を判断することにしています。
RKB毎日放送