第二の人生、71歳が庭師目指す 看護大元教授の山崎さん、職藝学院(富山)入学
大工と庭師を育成する職藝学院(富山市東黒牧・大山)に、福井県の敦賀市立看護大の元教授、山崎弘美さん(71)が10日、入学した。3月に退職し「全く違う道に進みたかった」と庭師を目指し、環境職藝科に入学。出身地の富山市で“第二の人生”のスタートを切った。 「樹木医補になりたい」と同学院に入ることを検討。だが、同学院は昨年に2年制から1年制に変更となり、認定資格の取得はできなくなった。それでも「卒業して、公園や近所の高齢者の庭などの整備をして社会に貢献したい」と入学を決めた。 10日の入学式に出席した感想について「先月は教授として卒業式に出席し、学生を見送った側だったので変な感じがする」と笑う。 新入生8人のうち、山崎さん以外は10代が6人、20歳が1人。環境職藝科は2人だけで18歳が同級生となった。「孫の世代。緊張する」と言いながら自己紹介した。 71歳の新入生は「若い人からエネルギーをもらいながら、技術や考え方を勉強したい」と意気込んだ。
立派な職藝人に 職藝学院入学式 職藝学院の入学式は10日、同学院であり、新入生8人が入った。 1年間の学びの様子をスライドショーで紹介し、上野幸夫学院長が「向上心を忘れず、充実した1年を過ごし、即戦力として社会に貢献してほしい」と式辞を述べた。 新入生を代表し、環境職藝科の宮本藍子さん(18)が「立派な職藝人になれるよう努力することを誓う」とあいさつした。