100分間、一瞬たりとも目が離せない! 日本初演ミュージカル『カム フロム アウェイ』本日開幕
アメリカ同時多発テロ事件「9.11」を題材とする傑作ブロードウェイミュージカル、『カム フロム アウェイ』の日本初演が本日3月7日(木)、東京・日生劇場で開幕する。――と聞くと、おそらく多くがアメリカの大都会を舞台とした物語を思い浮かべることだろう。だが本作の舞台は、カナダのニューファンドランド島にある小さな町ガンダー。人口わずか1万人のこの町に、テロの影響でアメリカに着陸できなくなった飛行機の乗員・乗客計7000人が急きょ降り立ち、住民たちと共に5日間を過ごす様子が描かれる。実話を元に、脚本と音楽のコンビが、この5日間を実際に体験した人々を丹念に取材して書き上げた作品だ。 【動画】ブロードウェイミュージカル『カムフロムアウェイ』スポット映像 また本作は、おそらく多くが「ブロードウェイミュージカル」と聞いて思い浮かべるものとも一線を画す。スペクタクルな装置や華やかな衣裳は一切登場せず、椅子や帽子などわずかな小道具のみを使って、たった12人のキャストが100近い役を演じ分ける趣向。幕間もなく、いくつもの人間模様がスピーディーに次々と、まさに100分間“ノンストップ”で畳み掛けられていく。意表を突く物語と斬新な演出、そしてエネルギーに満ちあふれた音楽が評判に評判を呼び、ブロードウェイでは5年にわたってロングランされたほか、世界各地でも上演されてきた。 そんな傑作の待望の日本初演にあたり、日本ミュージカル界オールスターと言っても過言ではないほど豪華なキャストが揃った。主に“遠くから来た人たち(Come From Away)”を演じるのは、安蘭けい、濱田めぐみ、森公美子、石川禅、浦井健治、田代万里生、加藤和樹。そして島の人たちには、橋本さとし、柚希礼音、吉原光夫、シルビア・グラブ、咲妃みゆという顔ぶれ。あくまで「主に」であって、それぞれがほかにもいくつもの役を演じるため、人気俳優同士の“絡み”も無数に生まれることになる。一瞬たりとも目が離せないどころか、もう二つ三つ目が欲しくなる、濃密な100分間となりそうだ。 文:熊田音子 <公演情報> ブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』 脚本・音楽・歌詞:アイリーン・サンコフ デイヴィッド・ヘイン 演出:クリストファー・アシュリー ミュージカルステージング:ケリー・ディヴァイン 【キャスト】(50音順) 安蘭けい 石川禅 浦井健治 加藤和樹 咲妃みゆ シルビア・グラブ 田代万里生 橋本さとし 濱田めぐみ 森公美子 柚希礼音 吉原光夫 (スタンバイ) 上條駿 栗山絵美 湊陽奈 安福毅 【東京公演】 2024年3月7日(木)~3月29日(金) 会場:日生劇場 <ツアー公演> 【大阪公演】4月4日(木)~4月14日(日) SkyシアターMBS 【愛知公演】4月19日(金)~4月21日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール 【福岡公演】4月26日(金)~4月28日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール 【熊本公演】5月3日(金・祝)・4日(土) 熊本城ホール メインホール 【群馬公演】5月11日(土)・12日(日) 高崎芸術劇場 大劇場