アレクサンドロス大王と第一の腹心ヘファイスティオンは男同士でも愛し合っていた?
王妃の妹と結婚
アレクサンドロスは紀元前330年ごろ、ヘファイスティオンを「千人隊長」に引き上げた。アレクサンドロスに次ぐ地位だ。 またアレクサンドロスはヘファイスティオンとの関係を正式なものにしようとしていたと、伝えられている。『アレクサンドロス東征記』によると、アレクサンドロスはヘファイスティオンを妻の妹であるドリュペティスと結婚させた。そうすれば「ヘファイスティオンの子どもたちはアレクサンドロスの親族になるからだ」 しかし運命はアレクサンドロスの計画を打ち砕いた。ヘファイスティオンは病に倒れ、紀元前324年10月、突如この世を去ってしまった。 アレクサンドロスは嘆き悲しんだ。ヘファイスティオンのなきがらに覆いかぶさり、食事もとらず、髪を切り落とし、豪華な葬儀を執り行わせたという。 それから1年もたたないうちにヘファイスティオンの後を追うようにアレクサンドロスも死を迎えた。
文=PARISSA DJANGI/訳=三好由美子