慶応の森林貴彦監督＝兵庫県明石市の明石商で２０２３年３月１６日、田中綾乃撮影

　第95回記念選抜高校野球大会は第4日の21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦が行われ、今大会初の延長十回タイブレークの末、慶応（神奈川）は1―2で仙台育英（宮城）にサヨナラ負けした。慶応の森林貴彦監督の試合後の主なコメントは次の通り。 【写真まとめ】甲子園で息子の活躍を喜ぶ清原和博さん 　◇森林監督「九回1点は上出来だが…」 　仙台育英さんに勝つなら初戦だろうし、ロースコアだと思っていた。イメージ通りの試合ができた。九回を終わって1点に抑えたのは上出来だが、相手の投手力を上回ることができなかった。 　（アルプスからの応援がすごかったのは）甲子園の声援は響く。後押しされている感じがある。素晴らしい応援のおかげで仙台育英さんといい試合ができた。（タイブレークの練習は）冬場にやっていた。困ることはなかったが、甲子園の初戦でなるんだと、すごいなーと思って見ていた。（十回の守備では、三塁走者を本塁でアウトにするレフトゴロもあった）想定はしづらいが、レフトの福井は肩がいい。この感じならドンピシャ投げればアウトかなと思った。 　（十回の攻撃では満塁で清原選手に打席が回ってきた）みなさん期待されたと思うが、こういうところで回ってきて打ったらすごいことになるなーと（私も）思っていた。きっちり抑える仙台育英さんの投手陣は改めて素晴らしい。素直に相手の投手に脱帽するしかない。 　（打順が5番だったのは）去年の秋は6、7番が多かったが、この春は打撃の調子も良くて、ずっとコンスタントに打っていた。私も想像しかできない重圧で高校2年生がやっていたと思う。素晴らしい経験をさせてもらった。（清原選手が二塁を守ったのは）ほぼないです。内野手に代打を使ったので、今までの想定と違うところを守らせないといけなくなった。 　（タイブレークの攻撃の狙いは）打順も2番から。3、4番が打てるかが鍵だった。最低1点、できれば2点取りたかった。